企業, 官公庁, 機体 — 2025年11月26日 11:30 JST

AERO Asia 2025、11/27開幕 中国・珠海に22カ国382社出展

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 中国・珠海の珠海国際エアショーセンターで、国際航空展示会「AERO Asia 2025」が現地時間11月27日から30日まで開催される。出展者は22カ国・地域から382社で、ドローンやeVTOL(電動垂直離着陸機)など、中国政府が推進する「低空経済」に関する機体や技術も展示される。

珠海国際エアショーセンターで開かれるAERO Asia(メッセ・フランクフルトのサイトから)

 展示分野は、ビジネスジェットや超軽量機、ヘリコプター、ドローン、エンジン、MRO(整備・修理・オーバーホール)など多岐にわたる。会場は5つのホールと屋外デモエリアを含む約6万平方メートルで構成。屋内に120機超、屋外には150機超の実機が展示される。

 海外企業では、ドイツのAutoGyroが夜間目視飛行対応の新型ジャイロプレーン「Cavalon」を初公開。Cirrusは自動着陸技術「Safe Return」を搭載した新型SRシリーズ「G7+」を披露し、Garminは計器類「G1000 NXi」などを中国で初展示する。

 中国政府は、高度1000メートル以下の空域での航空産業を「低空経済」として産業政策に位置づけており、2026年に市場規模が1兆元(約20兆円)に達すると見込んでいる。

珠海国際エアショーセンターで開かれるAERO Asia(メッセ・フランクフルトのサイトから)

 チケットは公式サイトやWeChatなどで販売される。一般来場者向けには大人券(200元)や6-18歳と60歳以上の割引券(100元)、航空ランド入場を含むセット券などがあり、業界関係者向けには複数日入場可能なプロフェッショナルパスも用意されている。海外来場者は、専用登録システム「VOR」での事前登録後、Ctrip経由で購入できる。

 AERO Asiaは、ドイツの国際見本市主催会社メッセ・フランクフルトの香港法人と、珠海航空ショーグループが開く。会期中は、型式証明や航空安全、新技術の応用などをテーマとする関連イベントも開催される。

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