エアバス, エアライン, ボーイング, 機体 — 2025年7月20日 14:16 JST

ANA 787-10新造機、米チャールストンで他社機に接触 ブリーズのA220に

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 米サウスカロライナ州のチャールストン国際空港で現地時間7月18日夜、全日本空輸(ANA/NH)のボーイング787-10型機の新造機(登録記号JA986A)がタキシング(地上走行)中、駐機していた米LCCのブリーズ・エアウェイズ(MXY/MX)のラスベガス発ノーフォーク行きMX509便(エアバスA220-300型機、N247BZ)と接触した。A220のラダーから液体が漏れたことから消防車が出動し、MX509便の乗客のうち数人が軽傷と診断されたもようだ。ANA機は新造機を羽田空港へ空輸するフェリーフライト(回航便)のNH9397便で、乗客は乗っていなかった。

ANAの787-10国内線仕様機(同型機、資料写真)=24年4月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 18日午後9時49分(日本時間19日午前10時49分)ごろ、ANAの787-10がチャールストン空港内をタキシング中、左主翼の翼端が駐機していたMX509便のラダーと接触。ラダーから液体が漏れ出した。MX509便は、米国西部のネバダ州ラスベガスを出発し、東部のバージニア州ノーフォークへ向かっていたが、雷雨のためチャールストンへダイバート(目的地変更)した。チャールストンでは給油を待っていた際に、ANA機が接触した。詳しい原因は調査が進められている。

 接触した787-10は国内線仕様の6号機で、座席数は2クラス429席(プレミアムクラス28席、普通席401席)、エンジンはGE製GEnx-1Bを搭載。空港に隣接するボーイングの最終組立工場「BSC(ボーイング・サウスカロライナ)」で製造された新造機で、日本時間18日に引き渡された。

 当初は現地時間18日にチャールストンを出発し、ロサンゼルスとホノルルを経由して羽田へ向かう予定だった。ANAの787-10は、今年1月に5号機(JA985A)が引き渡されて以来、半年ぶりの受領となったが、6号機の新たな出発スケジュールは決まっていない。

ブリーズ・エアウェイズのA220-300(同型機、資料写真、エアバス撮影)

 ANAの787-10国内線仕様機は2024年3月27日就航。11機発注済みで、2026年度末までに残り5機を受領する計画となっている。

 ボーイングは、2カ所あった787の最終組立工場をBSCに集約。シアトル近郊のエバレット工場での787の製造は2021年に終了しており、ANAの787-9(JA937A)がエバレット製最後となった。

 ブリーズは米ジェットブルー(JBU/B6)の創始者、デービッド・ニールマン(David Neeleman)氏が立ち上げたLCCで、2021年5月に運航を開始。A220-300の座席数は2クラス126席で、ビジネス36席とエコノミー90席となっている。

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