MRJ, エアライン, 機体 — 2015年9月1日 01:05 JST

MRJ、初飛行は10月後半 9月末に週公表

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 三菱重工業(7011)と三菱航空機は8月31日、国産初のジェット旅客機「MRJ」の初飛行を10月後半に実施すると発表した。機体を製造する小牧南工場(愛知県)に隣接する県営名古屋空港(小牧空港)を出発し、周辺を1時間程度飛行する。

10月後半に初飛行するMRJ=14年10月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 初飛行を10月の何週目に実施するかは、9月末に公表予定。実施日は初飛行の前日に発表する。小牧を離陸後の飛行空域は、静岡県御前崎から愛知県伊良湖岬にかけての遠州灘沖の太平洋上と、石川県能登半島沖の日本海上の2つを検討している。

 MRJの初飛行時期は今年4月10日、これまでの4-6月期から9-10月期に延期。理由について三菱航空機は、初飛行後に予定していた機体改修を前倒しすると説明していた。

 ローンチカスタマーである全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(9202)へ量産初号機を引き渡すスケジュールは、延期前と同じ2017年4-6月期を予定している。

翼胴結合を進めるANA塗装の飛行試験5号機(三菱航空機提供)

 MRJは今年6月に小牧で飛行試験初号機(登録番号JA21MJ)による走行試験を開始。しかし、同月のパリ航空ショーでの受注はゼロだった。8月3日には、米シアトルに開発拠点を開設したと発表。ワシントン州モーゼスレイク空港での飛行試験は、2016年4-6月期(第2四半期)の開始を予定している。

 MRJの合計受注数は、確定受注223機、オプション160機、購入権24機の計407機。国内ではANAが25機(確定15機、オプション10機)発注したほか、日本航空(JAL/JL、9201)が32機を確定発注済み。

 ANAは中部空港(セントレア)発着便での就航を検討。現在、中部発着でリージョナル機を使用している路線としては、中部-秋田線、仙台線、新潟線、松山線などがあり、ANAHDの子会社ANAウイングス(AKX/EH)が、ボンバルディアDHC-8-Q400型機(Q400)で運航している。

 JALはグループの伊丹空港を拠点とするジェイエア(JAR/XM)が運航する予定で、2021年から受領し、地方路線の主力機として活用する予定。伊丹では、空港を運営する新関西国際空港会社が、MRJに対応したフィンガー(桟橋)を新設する。

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