エアバス, ボーイング, 企業, 機体 — 2013年7月12日 09:00 JST

三菱重工、ロールス・ロイスと新型エンジン2機種共同開発 787やA350搭載

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 三菱重工業(7011)は7月11日、英ロールスロイスと新型エンジン2機種の共同開発事業にリスク・アンド・レベニューシェアリングパートナー(RRSP)として参画する契約を結んだと発表した。燃焼器や低圧タービンブレードの製造などを担当する。

A380に搭載されたトレントXWB=11年10月 PHOTO: H. Gousse, em company/Airbus

 共同開発する新型エンジンは、ボーイング787型機用エンジン「トレント1000」(推力7万4000ポンド)の燃費・推力向上型「トレント1000-TEN」(推力7万6000ポンド)と、開発中のエアバスA350 XWB型機に搭載される「トレントXWB-84」(推力8万4000ポンド)の燃費・推力向上型「トレントXWB-97」(推力9万7000ポンド)の2機種。

 トレント1000-TENは、6月のパリ航空ショーでローンチした787-10(300から330席)を含む787全シリーズでの搭載が決定している。

 A350用のトレントXWB-97は、トレントXWB-84がA350-800(250席クラス)とA350-900(300席クラス)向けであるのに対し、同シリーズ最大のA350-1000(350席級)専用のエンジンとなる。

 三菱重工は、両エンジンの燃焼器モジュールの開発・製造と低圧タービンブレードの製造、トレントXWB-97はこれらに加えて中圧タービンディスクの製造を担当する。

 ロールス・ロイスと三菱重工は、2004年にトレント1000、08年にトレントXWB-84の共同開発事業に参画しており、今回の事業参画で国際競争力を強化する。

 三菱重工ではロールス・ロイスのほか、777に搭載される米プラット・アンド・ホイットニー製PW4000シリーズや、A320やMD-90で採用されているIAE(インターナショナル・エアロ・エンジンズ)製V2500などの事業に参画している。

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