エアライン, ボーイング, 機体 — 2017年8月22日 12:59 JST

ロールス・ロイス、787新エンジンが認証取得 トレント1000TEN、欧州当局から

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 ロールス・ロイスは、ボーイング787型機用エンジン「トレント1000」の改良型「トレント1000 TEN」が、EASA(欧州航空安全局)から実機飛行に対する認証を取得したと現地時間8月18日に発表した。最初の量産エンジンはシアトルにあるボーイングの工場に到着し、今年後半から商業運航に使用される見通し。

787-10に搭載されたトレント1000 TEN=17年6月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 トレント1000 TENは「Thrust(推力), Efficiency(効率性) and New Technology(新技術)」の略。エアバスA350 XWB向けの「トレントXWB」をはじめとする新技術を取り入れたことで、名称の通り推力や効率性の向上、低騒音化などを実現している。

 エンジン単体に対する型式証明は、2016年7月にEASAから取得済み。飛行試験は787の標準型である787-8の試験機で実施されたほか、787-10の飛行試験初号機(登録番号N528ZC)が搭載している。

 787-10は、標準型の787-8、長胴型の787-9に続く787ファミリーで3機種目となる機体で、全長は787-9と比べて5.5メートル長い68.3メートルと、3機種のうちもっとも長い。前部胴体は約13メートルで、787-9と比べて3メートル長く、約7メートルの787-8と比べると約2倍。中胴も787-9と比べ、3メートル長い。

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