エアライン, ボーイング, 機体 — 2017年5月17日 11:45 JST

ボーイング、737 MAXの納入開始 マリンド・エアに初号機

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 ボーイングは現地時間5月16日、小型機737の発展型で、新型エンジンを採用した「737 MAX」の納入を開始した。マレーシアのマリンド・エア(MXD/OD)に、最初の機体となる737 MAX 8(登録番号9M-LRC)を引き渡した。マリンド・エアの新塗装「Batik Air Malaysia」を機体に施した。

*成田へ寄港。記事はこちら

マリンド・エアの737 MAX 8(ボーイング提供)

 737 MAXは737の発展型で、4機種で構成。いずれもLEAP-1Bを採用している。標準型は737 MAX 8(1クラス最大189席)で、日本の航空会社も多数導入している737-800の後継となる。このほか、737 MAX 8をLCC向けに座席数を増やした737 MAX 200(同200席)、もっとも胴体が短い機体で737-700の後継となる737 MAX 7(同172席)、胴体がもっとも長い737-900ERの後継機737 MAX 9(同220席)がある。

 このうち、737 MAX 8の飛行試験初号機(登録番号N8701Q)は、2016年1月29日に初飛行に成功。737 MAX 9の飛行試験初号機(N7379E)は、今年4月13日に初飛行した。

 737 MAXは4月末現在、3714機を受注している。

 マリンド・エアはインドネシアのLCC、ライオン・エア(LNI/JT)を擁するライオングループ傘下の航空会社で、2013年3月22日に運航を開始。現在はクアラルンプールと、近郊のスバンを拠点にマレーシア国内のほか、タイやインドネシア、シンガポールなど、近隣諸国に乗り入れている。

マリンド・エアの737 MAX 8(ボーイング提供)

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