エアライン — 2016年5月28日 18:10 JST

ベトナム航空、JALとのコードシェア解消へ ANAと提携

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 ベトナム航空(HVN/VN)は、日本航空(JAL/JL、9201)と実施しているコードシェア(共同運航)について、10月29日までの夏ダイヤ限りで解消する。5月28日に全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(9202)と業務資本提携したことによるもので、冬ダイヤからはANAとコードシェアを実施する。

夏ダイヤ限りでJALとのコードシェア提携を解消するベトナム航空=15年9月 PHOTO: Tatsuyuki TAYAMA/Aviation Wire

 ベトナム航空は現在、日本路線を10路線を週60往復運航。ハノイから羽田(週7往復)と成田(週7往復)、関西(週7往復)、中部(週7往復)、福岡(週2往復)の5空港へ、ホーチミンから成田(週12往復)と関西(週7往復)、中部(週4往復)、福岡(週2往復)の4空港へ、ダナンから成田(週5往復)へ乗り入れている。

 このうち、JALとはハノイ-成田、関西、中部、福岡線、ホーチミン-成田、関西、福岡線でコードシェアを実施している。

 来日したベトナム航空のファン・ノック・ミン社長は、「ANAホールディングスとの契約は包括的なものなので、10月からJALとの提携は解消する」と語った。

 一方、ベトナム航空は航空連合(アライアンス)のスカイチームに加盟しているが、ANAはスターアライアンスに属するため、航空連合をまたいだ提携となる。今後の加盟アライアンスについて、ミン社長は「6月始めにスカイチームに対し、ANAとの提携を説明する」と述べるに留めた。6月1日から3日まで、アイルランドの首都ダブリンでIATA(国際航空運送協会)の第72回AGM(年次総会)が開かれることから、この場で説明するとみられる。

 ANAは、スカイチームに加盟するガルーダ・インドネシア航空(GIA/GA)とも、航空連合が異なる航空会社間の提携を結んでいる。

*ベトナム航空とANAホールディングスの提携はこちら

ベトナム航空の日本就航先
羽田:ハノイ線
成田:ホーチミン線、ハノイ線、ダナン線
関西:ホーチミン線、ハノイ線
中部:ホーチミン線、ハノイ線
福岡:ホーチミン線、ハノイ線

関連リンク
ベトナム航空
日本航空
ANAホールディングス
全日本空輸

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