官公庁, 空港 — 2016年4月25日 18:55 JST

国交省、羽田でのビジネスジェット受入強化 発着枠2倍に

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 国土交通省航空局(JCAB)は4月25日から、羽田空港でのビジネスジェット受け入れを拡大した。発着枠を従来の2倍、到着機は4倍にすることで、受入体制の強化を図る。

羽田空港国際線ターミナル前の駐機場に到着するビジネスジェット=14年7月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 発着枠はこれまでの1日あたり8回から16回に増加。1日4回までに制限していた到着機の受け入れ回数を、最大で15回までとする。ビジネスジェットが発着を希望し、ほかの航空機との発着枠申請が競合した場合の優先順位を変更。従来の8種類中6位から、7種類中4位に引き上げる。

 駐機期間を短縮し、駐機場ごとの稼働率を高める。最大10日間から5日間にすることで、受入体制を強化。また、大型機に対応する駐機場を分割することで、複数を駐機できるようにする。

 JCABによると、羽田空港でのビジネスジェット運航の要望は年々増加している。2015年は国際線で対前年比30%増加し、乗り入れを希望するもののうち、およそ20%が乗り入れできなかったという。

 ビジネスジェットは、政府専用機や報道機関の取材機、JCABの検査・審査飛行などが利用する公用機などの発着枠を使用するため、今回の増枠などにより、定期便の運航に支障はない。

ビジネスジェットが駐機する旧整備場地区の駐機スポット(国交省の資料から)

関連リンク
国土交通省
羽田空港国際線旅客ターミナル

羽田空港、ビジネスジェット専用施設開業(14年9月30日)