企業, 空港 — 2016年2月19日 21:10 JST

成田空港、ウェアラブルカメラ装着で警備強化 パナソニックと実証実験

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 パナソニック(6752)は成田国際空港会社(NAA)と協力し、ウェアラブルカメラを使用した警備システムの実証実験を、2月22日から開始する。雑踏事故が発生した場合などに効率的な警備を実現し、2020年の東京五輪・パラリンピックに対する警備強化を図る。

従来の警備システムと実証実験との比較(パナソニックの資料から)

 第2ターミナルの一般エリアで実施する。ウェアラブルカメラを装着し、スマートフォンを持った警備員が空港内を移動し、テキストや音声、画像を監視センターに送信する。警備員の位置を屋内ではビーコン、屋外ではGPSが受信し、監視センターで把握。警備指示を与える。監視センターで集中管理することで、問題が発生した場合に瞬時に対応できるようになる。

 26日までは位置測位の精度やウェアラブルカメラの映像伝送など、技術面を検証。29日から3月4日まで、警備員が装着し運用。ウェアラブルカメラの使用感などを、システムが有用かどうかを検証する。各日午前11時から午後3時まで実施する。

 従来は警備員が持つ無線機のみでやりとりをしていた。また、防犯カメラは固定された位置にあり、未設置の場所では音声のみの報告しかできなかった。実証実験では、防犯カメラに加え警備員がカメラを装着。文字情報での指示・報告も導入し、多角的な警備システムの構築を目指す。

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