エアライン, 企業 — 2015年12月22日 12:01 JST

春秋航空とビックカメラ業務提携 春秋航空日本に10億円出資

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 春秋航空(CQH/9C)をはじめとする春秋グループとビックカメラ(3048)は12月22日、業務提携の締結で基本合意した。中国人を対象としたインバウンド事業の拡大を図る。同時に、春秋グループの日本法人である春秋航空日本(SJO/IJ)の第三者割当を引き受ける投資事業組合に、ビックが出資する。

ビックカメラが出資する春秋航空日本=14年11月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 春秋グループとの提携では、機内やウェブサイトを通じた優待クーポンの配布などを計画。家電製品など、中国人の購買需要取り込みを狙う。提携の詳細についてビックでは、「決まり次第サービスを開始する」としている。

 ビックの春秋航空日本への出資比率は、6-7%程度となる見込み。ビックと個人投資家などで構成する投資事業組合には、10億円出資する。これにより、春秋航空日本は資本金を現在の69億円から106億5500万円に増資する。

 春秋航空日本は、成田-広島線と佐賀線の国内線2路線を、ボーイング737-800型機(1クラス189席)2機で運航。2016年2月からは国際線に進出し、成田-武漢線と重慶線の2路線を開設する。増資により、国際線展開を強化する。

 一方、ビックは羽田空港国内線ターミナルなどを運営する日本空港ビルデング(9706)と、国内外の空港などで免税店を手掛ける合弁会社の設立について、17日に基本合意。家電製品を中心とした品揃えの免税店を、2016年夏までに羽田国際線ターミナル到着階の一般エリアにオープンさせる。

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