官公庁, 機体 — 2015年9月16日 21:15 JST

旧ユーロコプター、海自多目的ヘリの入札不参加 防衛省の選定批判

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 エアバスのヘリコプター部門エアバス・ヘリコプターズ(旧ユーロコプター)は9月15日、防衛省が海上自衛隊向けに導入する艦載型多用途ヘリコプターの入札について、選定される可能性がないとして、入札に参加しないとの声明を発表した。

いずも型護衛艦(海上自衛隊のウェブサイトから)

 海自が導入する多用途ヘリは、主に護衛艦ひゅうが型(基準排水量1万3950トン)といずも型(1万9500トン)に搭載。輸送や救難、負傷者の救護と搬送に使用する。操縦席は並列複座、エンジンは2基以上を条件としている。

 同社では、「実際の性能以上に、国内における体制に重きを置かれている」と選定方法を批判。要求される運航性能に最適であるにも関わらず、「選定される現実的な可能性がないと結論づけざるを得ない」とした。また、提案要求書の内容についても、遺憾の意を示した。

関連リンク
エアバス・ヘリコプターズ

日本は防衛・民間の重要市場 ベルのガリソンCEOに聞く(15年8月17日)
UH-X、ベル412EPI発展型に ガリソンCEOに聞く(15年7月30日)
陸自UH-X、富士重がベルと共同開発 民間ヘリ改修でコスト削減(15年7月19日)