エアライン, ボーイング, 機体, 空港 — 2015年9月3日 13:27 JST

スクート、成田に787-9就航 全路線787に

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 シンガポール航空(SIA/SQ)系LCCのスクート(SCO/TZ)は9月3日、台北経由のシンガポール-成田線にボーイング787-9型機を就航させた。これにより、全路線の定期便用機材が787に統一された。

成田空港へ到着するスクートの787-9成田着初便=9月3日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 787-9の座席数は、スクートビズ(プレミアムエコノミー)35席、エコノミー340席の計375席。スクートビズは2-3-2配列で、ゆりかごのような角度になるリクライニング機能を備える総革張りシートを採用する。エコノミークラスは3-3-3配列となる。機内インターネット接続やシート電源など、オプションのサービスも用意する。

 スクートは2012年6月に運航開始。成田へは同年10月29日に就航した。スティーブン・グリーンウェイ営業本部長は、「787の導入で、LCCだが質の高いサービスを提供する」と意気込みを語った。成田路線の平均ロードファクター(座席利用率)は、85%だという。

 787-9による成田着初便(登録番号9V-OJB)は、定刻より2分早い午前10時43分に第2ターミナル73番スポットへ到着。出発は8分遅れの午後0時3分だった。

 スクートは787-8と787-9を10機ずつ計20機発注しており、現在787-9を5機と787-8を2機の計7機を受領済み。787-9は今年2月から運航を開始。787-8はビジネス21席、エコノミー314席の計335席で、初号機(登録番号9V-OFA)は7月23日、同社最初の路線であるシンガポール-シドニー線に就航している。全路線を787で運航する航空会社は、世界初だという。

 1機残った777-200(402席:スクートビズ32席、エコノミー370席)は、臨時便など定期便以外に使用する。787は、2016年3月までに11機体制となる予定。400席近い座席数と燃費向上により、運航コストを抑える。

 スクートは7月8日に、関西空港へシンガポールからタイのバンコク(ドンムアン)経由で就航。同路線の初便が、同社の日本路線初の787運航便だった。

運航スケジュール
TZ202 シンガポール(00:45)→台北(05:20/06:35)→成田(10:45)運航日:毎日
TZ201 成田(11:55)→台北(14:20/15:30)→シンガポール(20:10)運航日:月火水木土日
TZ201 成田(15:30)→台北(17:30/19:15)→シンガポール(23:25)運航日:金

成田へ到着したスクートの787-9成田着初便=9月3日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

成田空港で記念撮影するスクートのパイロットと客室乗務員=9月3日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

成田を出発するスクートの787-9=9月3日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

地上係員に見送られて出発するスクートの787-9=9月3日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

成田を出発し滑走路へ向かうスクートの787-9=9月3日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

成田を出発し滑走路へ向かうスクートの787-9=9月3日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

関連リンク
スクート

スクート、787-8初号機 シンガポール-シドニー線に(15年7月23日)
スクート、787-9で関空就航 バンコク経由のシンガポール便(15年7月8日)
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