エアライン, 企業 — 2015年9月2日 20:00 JST

JAL、「デロリアン」走行プロジェクトに協力 衣類からバイオエタノール

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 日本航空(JAL/JL、9201)は9月2日、リサイクル燃料を製造する日本環境設計(東京・千代田区)と協力し、リサイクルインフラの構築を進めると発表した。日本環境設計は衣料品をリサイクルした燃料で、「デロリアン」を走らせるプロジェクトを企画している。

デロリアンの前でドク・ブラウン博士に出迎えられるJALの植木義晴社長(左)=15年5月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 日本環境設計は、不要になった繊維製品を回収して燃料を精製する「FUKU-FUKU プロジェクト」に取り組んでいる。店頭などで回収し、バイオエタノールなどにリサイクルするもので、今後は航空燃料への転用に向けた技術を開発しているという。

 同プロジェクトで精製したバイオエタノールは、1989年の米映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー(Back To The Future)パート2』に登場する自動車型タイムマシン「デロリアン」に“給油”。劇中で1985年の「現代」から、タイムトラベルで到着した2015年10月21日に、デロリアンの自走イベントを実施する。

 JALはユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の人気アトラクション「バック・トゥ・ザ・フューチャー・ザ・ライド」に協賛していることから、同プロジェクトをサポート。9月24日午後8時から午後10時まで開催予定のUSJ貸切イベント「JALプレミアムナイト」の来場者に、同プロジェクトと連動したリサイクル素材のパスケースとネックストラップをプレゼントする。

 日本環境設計はコットンからバイオエタノールを、プラスチックから再生油を生成する技術を研究している。

 デロリアンはバック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズに登場するタイムマシン。1985年公開のパート1では動力源に原子炉と雷を利用していたが、パート2では登場人物のエメット・ブラウン博士(ドク)が改造。「家庭用原子炉」を取り付け、家庭ゴミを燃料としてデロリアンを動かす、という設定だった。

関連リンク
日本航空
日本環境設計
FUKU-FUKU プロジェクト
バック・トゥ・ザ・フューチャー・ザ・ライド(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)

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