エアバス, エアライン, 機体 — 2015年4月27日 11:55 JST

大韓航空の航空宇宙本部、A330neoシャークレット供給

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 エアバスはこのほど、大韓航空(KAL/KE)の航空宇宙本部をA330neoの翼端に装備して燃費を改善する「シャークレット」のサプライヤーに選定したと発表した。

大韓航空の航空宇宙本部がシャークレットを製造するA330neo(エアバス提供)

 KALの航空宇宙本部は、シャークレットを釜山の同社テック・センターで製造。仏トゥールーズのA330ファミリー最終組立工場に供給する。A330neoの主翼幅はシャークレット装着により、60.3メートルから64メートルになる。

 エアバスとKALの航空宇宙本部はこれまで、A320ファミリー向けのシャークレットやA330ファミリー向けの胴体パネル、床面の組み立て、A350 XWBの複合材製貨物ドアの製造などで提携している。

 A330neoは、A330-800neoとA330-900neoの2機種からなる新型の派生機。初号機の引き渡しは2017年10-12月期(第4四半期)の予定で、ロールス・ロイス社製新型エンジンのトレント7000を搭載する。空力性能を強化するとともに、客室装備も改良。座席あたりの燃費を14%削減し、航続距離も最大400海里(740.8キロ)延びる見込み。

 メーカー標準座席数は、A330-800neoが246-252席、A330-900neoが300-310席。

大韓航空の航空宇宙本部が提供するA330neoのシャークレット(エアバス提供)

関連リンク
Airbus
エアバス・ジャパン
航空宇宙事業(大韓航空)

A330、累計受注1500機超 132顧客から(15年4月22日)
ALC、A330-900neoを25機正式発注 A321neo派生型は30機(15年3月11日)
ハワイアン航空、羽田便「さらに最適化したい」 上席副社長インタビュー(14年12月2日)
エアバス、A330を月産9機に減産へ A330neo準備で生産調整(14年10月17日)
エアバス、A330neoシリーズをローンチ 17年納入開始(14年7月14日)

  • 共有する:
  • Facebook
  • Twitter
  • Print This Post