エアバス, エアライン, 機体 — 2015年4月24日 07:30 JST

エミレーツ航空、ロールス・ロイスとA380エンジン契約 過去最大規模

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 エミレーツ航空(UAE/EK)は、追加発注分のエアバスA380型機用エンジンに英ロールス・ロイスのトレント900を選定し、長期保守・管理サービス「トータルケア」とともに契約を締結したと現地時間4月17日に発表した。ロールス・ロイスにとって過去最大規模の92億ドル(約1兆円)にのぼるもので、50機のA380向けのもの。英国企業が受注した輸出案件としても、史上最大級の取引となる。

追加発注分にロールス・ロイス製エンジンを搭載するエミレーツ航空のA380=13年8月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 UAEは世界最大となる140機のA380を発注済みで、60機を運航中。今回の契約は2013年にドバイ航空ショーで追加発注し、2016年に就航予定の50機に搭載するもの。これまでの機体では、エンジンは米エンジン・アライアンス製GP7200が選ばれていた。

 A380の導入により、発着枠が限られている空港でより多くの乗客が運べ、機内シャワーやラウンジなどのサービスが特徴となっている。

 UAEは現在、英国からドバイに1日16往復運航しており、ロンドン便のヒースロー空港5往復とガトウィック空港2往復、マンチェスター便の2往復の計9往復がA380によるフライトとなっている。

 同社によると、2013年の英国とアラブ首長国連邦間の貿易額は推定134億ドルで、今回の契約は両国関係を強化するものだとしている。

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