エアライン — 2015年3月20日 12:21 JST

スカイマーク、普通運賃値下げ ビジネス需要喚起

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 民事再生手続き中のスカイマーク(SKY/BC)は、4月1日から普通運賃を値下げする。月曜から木曜と金曜から日曜・祝日の2種類に分け、従来よりも約8%から24%程度安くする。

普通運賃を値下げするスカイマーク=15年1月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 羽田路線の場合、福岡線は現在の片道2万5900円を、月曜から木曜は23%安い1万9900円に、週末は15%安い2万1900円に値下げする。札幌線は現在の2万3900円を、21%安い1万8900円と13%安い2万900円にする。羽田5路線でもっとも値引率が高いのは、月曜から木曜の那覇線で、現在の2万8900円を24%値引き、2万1900円に設定した。

 いずれも対象期間は4月1日から30日までと、5月7日から31日搭乗分。予約変更可能な普通運賃を値下げすることで、ビジネス客の取り込みを図る。

 同じ対象期間中、割引運賃の設定も見直す。搭乗前日まで予約できる空席連動型の割引運賃「フリーフレックス」は販売せず、搭乗前日まで購入できる「前割1」、3日前までの「前割3」、7日前までの「前割7」、14日前までの「前割14」の4種類を設定した。いずれも販売席数に制限がある。

 羽田-福岡線の場合、前割14が片道1万300円、前割7が1万2900円、前割3が1万3900円、前割1が1万5900円。普通運賃との差額は、月曜から木曜が4000円(前割1)から9600円(前割14)、金曜から日曜・祝日が6000円(前割1)から1万1600円(前割14)となっている。

 SKYの債権者が18日までに東京地方裁判所へ届け出た再生債権の総額は、当初の約710億8800万円を大幅に上回る、3000億円にのぼるとみられる。同社では運賃を全面的に見直すことで利用者を増やし、経営再建を軌道に乗せたい考え。

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