企業, 機体 — 2015年3月6日 07:50 JST

飛行中の翼上は台風の木!? 英エアショーチーム来日

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 飛行中の航空機上でパフォーマンスする英エアショーチーム「ブライトリング・ウィングウォーカーズ(Breitling Wingwalkers、BWW)」が、5月3日に日本で初めてパフォーマンスを米海兵隊岩国基地で披露する。それに先立ちBWWのパフォーマー、ダニエル・ヒューズさんとパイロット兼フライングディレクターのマーティン・キャリントンさんが来日。3月4日、都内で記者発表会を開いた。

5月に岩国基地でパフォーマンスを見せてくれるダニエル・ヒューズさん(左)とマーティン・キャリントンさん=3月4日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

星をあしらったユニフォームを披露するダニエルさん。「とても気に入っています」=3月4日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 BBWは結成27年の、世界で唯一のエアショーチーム。パフォーマー6人、パイロット7人で結成する。編隊飛行する2機の航空機の翼にパフォーマーが乗り、アクロバットを披露する。これまで欧州や豪州、中東などで披露してきた。高度30メートルから300メートル上空でのパフォーマンスで、1回のパフォーマンスは約17分。

 人を翼に乗せて飛ぶことの難しさについて、マーティンさんは安全性の確保が第一としながらも、「長年の経験で、どのようにすれば安全かは分かっている。つねに練習している」と、この道15年のベテランのプライドをのぞかせた。

 また、機体の運搬方法にも言及。航空機は解体して、船便のコンテナで運搬するという。エンジニアとともに2週間前には到着し、現地の気候などに合わせて調整しながら組み立てるのだそうだ。

 パフォーマーとして8年のキャリアを持つダニエルさんによると、翼の上は「台風のときに木に登っているような感覚」だという。「最初は怖かった」と告白したダニエルさん。厳しい訓練を経てパフォーマーとなった現在は、「ほかの人では経験できないものなので、うれしさの方が大きい」とした。

 日本では岩国基地で開催される航空基地祭「日米親善デー2015航空ショー」で披露する。岩国では当日のみ2回開催。前日にはリハーサルを実施する。当日は基地を一般開放する。

ドバイ上空でパフォーマンスするブライトリング・ウィングウォーカーズ (C) Tokunaga-Breitling SA

関連リンク
Breitling Wingwalkers
ブライトリング・ジャパン
米海兵隊岩国基地

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