エアライン, ボーイング, 機体 — 2015年2月26日 10:07 JST

ロールス・ロイス、年内に787-10向けエンジン型式証明取得へ

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 ロールス・ロイスは2月25日、ボーイング787-10型機向けエンジン「トレント1000 TEN」について、2015年末までにEASA(欧州航空安全局)とFAA(米国連邦航空局)の型式証明取得を目指す意向を明らかにした。

787に搭載されたロールス・ロイスのトレント1000=11年9月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 787-10は長胴型の787-9と比べて全長は5.5メートル長く、中胴は3メートル長くなる。航続距離は7020海里(1万3000km)で、メーカー標準座席数は323席。787-8と787-9に加え、777ともタイプレーティング(機種別操縦免許)を共有できる。最終組立と試験飛行は2017年初頭、初号機の引き渡しは2018年を予定している。

 日本では全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(9202)が今年1月30日に、3機を国内線用機材として発注する意向を示した。発注が確定した場合、ANAHDは787-10を2019年度から2020年度にかけて導入する。ロールス・ロイスによると、ANAHDはこれまでに発注した787と同様、787-10についてもトレント1000を選定する見通し。

 同エンジンのうち、787-10向けはトレント1000 TENと呼ばれ、最大推力は7万6000ポンド、バイパス比は10.0-11.0、ファン径は他のトレント1000と同じ112インチ(2.8メートル)となっている。

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