エアバス, エアライン, 機体 — 2014年11月18日 07:15 JST

エアバスA350、デモ飛行で日本初飛来へ アジア歴訪、19日羽田着

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 エアバスは現地時間11月17日、A350-900型機がデモ飛行でアジア地域を訪問すると発表した。17日に仏トゥールーズを飛び立ったA350は、11日間かけてアジア各都市を訪問する。羽田空港への到着は19日で、A350が日本に飛来するのは初めて。(A350羽田到着の記事はこちら

日本に初飛来するA350-900の飛行試験5号機=14年 PHOTO: P.Pigeyre, Master Films/Airbus

 今回のデモ飛行は、7月から8月に型式証明取得に向けて実施されたA350路線実証飛行テストツアーに続くもの。このときアジアでは香港とシンガポール、オーストラリアなどを訪問した。A350-900はその後、EASA(欧州航空安全局)とFAA(米国連邦航空局)から型式証明を取得した。

 今回は日本をはじめ、韓国やベトナム、タイ、マレーシアを訪問。A350 XWBはこれまでに世界の顧客から750機の確定受注を獲得しているが、アジア太平洋地域からの受注は3分の1を占める。

 デモ飛行ツアーでは17日から28日までの11日間でソウル、羽田、ハノイ、バンコク、クアラルンプールを歴訪後、仏トゥールーズに戻る。日本で立ち寄るのは羽田のみ。

 飛来するのは飛行試験5号機のA350-900(MSN5、登録番号F-WWYB)で、客室を装備した2機目の試験機。座席数はビジネスクラスが42席、エコノミークラスが223席の計265席となっている。運航はエアバスのパイロットが担当する。

 日本では日本航空(JAL/JL、9201)が2013年10月、ボーイング777型機の後継機として、A350-900とA350-1000を合わせて最大56機(確定31機、オプション25機)導入すると発表。運航開始は2019年を予定しており、現在保有する777を6年程度で置き換える。

 A350は3機種で構成。座席数はメーカー標準仕様で短胴型のA350-800が276席、標準型のA350-900が315席、長胴型のA350-1000が369席で、エンジンは英ロールス・ロイス社製トレントXWBを搭載する。これまでに世界39社から750機の受注を獲得している。ローンチカスタマーであるカタール航空(QTR/QR)には、今年度末までに初号機を引き渡す予定。

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Airbus
エアバス・ジャパン
日本航空

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