エアライン — 2014年10月11日 13:15 JST

エア・ドゥ、国交省に再発防止策を提出 整備体制の不備で

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 エア・ドゥ(ADO/HD)は10月10日、整備体制の不備について国土交通省航空局(JCAB)から9月26日に厳重注意を受けたことについて、再発防止策をJCABに提出したと発表した。

国交省に再発防止策を提出したエア・ドゥ=14年3月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 JCABが8月に安全監査を実施した際、同社のボーイング767-300型機1機と737-700型機2機で、主翼の整備を定められた期限内に実施せず、担当者がデータを整備管理システムに入力する際、期限内に実施したかのように入力するなど、整備関連で4件の問題が見つかった。

 同社では問題が起きた要因として、「安全意識・コンプライアンスの欠如」、「整備部門内における不明確な責任分担」、「関連手順の不備」を挙げた。全社的に取り組む項目としては、経営トップが現場と直接話し合うなど、組織内のコミュニケーションを見直し、安全やコンプライアンスについて社員に対して再教育を実施する。

 整備部門では、各業務の責任の所在を明確化し、業務遂行に見合った適正な人員配置を図る。整備計画の作成から整備完了確認までの工程も見直し、細かい規定を作成。専任監査員を増員し、今回の取り組みが実施されていることを確認するなど、監査を充実させるという。

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