企業, 機体 — 2014年8月29日 11:45 JST

三菱重工、民間航空エンジン部門分社化 取締役会承認

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 三菱重工業(7011)は8月28日の取締役会で、民間航空エンジン部門を会社分割し新たに発足させた事業会社への吸収分割契約の承認を決議したと発表した。承継は10月1日付け。

民間航空エンジン部門分社化を承認した三菱重工=13年9月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 新会社名は三菱重工航空エンジンで、7月1日に設立。三菱重工業の名古屋誘導推進システム製作所内に設置、島内克幸氏が社長に就任した。資本金は2000万円で、事業承継後は5億円に増資する。

 新会社の発足で、営業や設計、製造から修理までの一貫体制を構築するとともに、生産能力の拡充に向けた体制の整備と、外部資金導入による資本力強化を図る。

 さらに、国際共同開発が主流となっている民間航空エンジン分野におけるパートナー会社としての役割を果たすため、営業や設計、製造および修理の全業務領域をカバーする。

 民間航空エンジン市場は、近年の需要拡大に伴い新規開発が相次ぎ、今後大幅な伸びが期待される。同社では競争力強化のため、生産能力の整備や製造技術の向上に加え、開発参画を続けていくための資本力強化が必要と判断した。

 1983年に参画した5カ国共同開発のV2500エンジン以降、インターナショナル・エアロ・エンジンズ(IAE)、プラット&ホイットニー(P&W)、ロールス・ロイス(RR)のエンジン事業に参画して規模を拡大してきた。今後の施策を通じて各社との関係を強化し、市場拡大に対応していく体制を整える。

 新会社については、低圧タービンブレードの生産協力関係にあるIHI(7013)から少額出資を仰ぐ方針で、日本政策投資銀行にも出資や融資を要請していく。

 三菱重工業は3月31日、民間航空エンジンの事業会社発足を発表していた。

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