エアバス, 企業, 機体 — 2014年7月15日 00:40 JST

エアバスA330neo、ローンチカスタマーは米ALC 25機発注へ

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 エアバスは現地時間7月14日、ロサンゼルスを拠点とする航空機リース会社エアリース・コーポレーション(ALC)が、A330-900neoを25機発注する覚書(MoU)を締結したと発表した。これにより、ALCがA330neoのローンチカスタマーになった。

A330neoの覚書締結を発表するエアバスとALC=7月14日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 ALCのスティーブン・F・ウドバー・ヘイジー会長兼CEO(最高経営責任者)は、「A330neoの高い需要を見込んでいる。中距離型市場で成功を収めるだろう」と述べ、燃料消費効率の向上が見込まれるA330neoに期待を示した。

 エアバスのファブリス・ブレジエ社長兼CEOは、「A320neoの成功が、A330neoのローンチへの道筋を作った。我々が積み重ねてきた戦略が、市場の要望を満たすものだと裏づけている」とA320を発展させたA320neoを例に、A330neoの戦略を説明した。

 ALCは今回、A321neoも60機確定発注した。エンジンの選定は今後発表する。今回の発注を合わせると、ALCが発注や選定済みのエアバス機は、合計225機になった。このうち、確定発注は200機(A320従来型が50機、A320neoが110機、A330ファミリーが15機、A350 XWBファミリーが25機)。

 A330neoは、A330-800neoとA330-900neoの2機種からなる新型の派生機。初号機の引き渡しは2017年10月-12月期(第4四半期)の予定で、ロールス・ロイス社製新型エンジンのトレント7000を搭載する。空力性能を強化するとともに、客室装備も改良。座席あたりの燃費を14%削減し、航続距離も最大400海里(740.8キロ)延びる見込み。

 メーカー標準座席数は、A330-800neoが246-252席、A330-900neoが300-310席。

覚書にサインするエアバスのブレジエCEO(左)とALCのヘイジーCEO=7月14日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

覚書を見せるALCのヘイジーCEO(右)=7月14日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

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