モバイルバッテリーなどリチウムイオン電池を使った製品の発火・発熱による事故が相次いでいることから、日本航空(JAL/JL、9201)は客室乗務員による火災対策を報道関係者に公開しました。
—動画の概要—
00:05 モバイルバッテリー発熱時の対応
00:47 客室乗務員がスモークフード着用
01:52 モバイルバッテリーを火元とする火災対応の実演
客室乗務員によるデモンストレーションは、同社の羽田空港にある訓練施設にある客室モックアップで実施。手荷物収納棚内での発火や、バッテリーの異常発熱といった緊急時を想定して行われました。発火・発煙時の対応に用いる機内装備品は、火災時に酸素を供給して有害物質や煙の吸入、低酸素状態を防ぐ「スモークフード」をはじめ、ハロン消火器、水消火器、耐熱手袋、耐熱袋の5種類で、JALでは2017年から順次搭載しています。
発火を想定した実演では、客室乗務員がスモークフードを装着して消火にあたり、火元となったバッテリーの冷却や水没までの流れを再現。異常発熱を想定した実演では、耐熱手袋と耐熱袋を使用してバッテリーを回収し、客室後方の機内食などを準備するギャレー(厨房設備)で監視する手順を公開しました。
関連リンク
日本航空
動画(YouTube Aviation Wireチャンネル)
・「火元はモバイルバッテリー」JAL CAが火災対応を実演
訓練の様子
・JAL、CAがモバイルバッテリー火災想定し訓練 手元で管理を(25年12月2日)
25年7月から手元管理
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・モバイルバッテリー、手荷物棚に収納“禁止” 国交省が安全対策強化(25年7月1日)
経産省が業者公表
・経産省、連絡取れないリチウムイオン電池業者36社公表「連絡不通事業者リスト」(25年12月22日)
