ピーチ・アビエーション(APJ/MM)は6月24日、和歌山・紀の川市のモモを利用客にプレゼントする「Share Peach Day」を関西空港の第2ターミナル(T2)で開催した。就航当初から続く初夏の恒例行事で、関空で自社化するグランドスタッフ(地上旅客係員)が奮闘する姿もみられた。

関空への到着客に紀の川のモモを渡す列へ誘導するピーチの地上係員(右)=25年6月24日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire
紀の川市とJA紀の里との共同企画で、紀の川市産の早生桃「日川白鳳(ひかわはくほう)」を700個近く用意した。午前9時台に関空へ到着する国際線4便の利用客を対象に配布。午前中はソウル(仁川)発MM12便とバンコク発MM92便、上海(浦東)発MM80便、シンガポール発MM774便の到着客が旬のモモを手に目的地へ向かった。
午後は、台北(桃園)から午後1時25分に到着するMM24便の利用客にもプレゼントする。
イベントには、ピーチの客室乗務員や副操縦士のほか、7月1日から自社体制となる関空国内線のグランドスタッフも、真新しいグレーの制服を着用し参加。このほか、紀の川市をPRする「紀の川フルーツ娘」と、紀の川のフルーツを宣伝する6姉妹キャラクター「紀の川ぷるぷる娘」のうち、モモをアピールする「ももぷる」も加わり、訪日客に“夏の味覚”を届けた。
午前中のT2はピーチ便のほか、他社便の国際線も多く到着する。自社化するグランドスタッフは、ビーチ便の到着客にボードを使い呼びかけ、モモを配布する列に誘導していた。
ピーチが到着客にモモをプレゼントする「Share Peach Day」は、同社が就航した2012年にスタートし、今年で14回目を迎えた。2019年まで対面イベントを8回連続で開催したが、新型コロナウイルスの流行後は手渡しを一時自粛。2022年に対面イベントを復活させ、国際線再開後初のモモの季節となった2023年からは、訪日客にプレゼントしている。
モモは6月中旬から8月中旬に食べごろを迎える。JAの担当者によると、春先の天候不順が影響したものの天候が回復したことから、今年のモモは例年通り甘く仕上がったという。また昨年の出荷量は、カメムシの大量発生などにより落ち込んだものの、今年は例年並みに回復すると見込んでいる。
農林水産省によると、2024年のモモの収穫量は全国で10万9700トン。和歌山県産は、このうち5%に相当する5730トンを占め、西日本一の出荷量となっている。県内では、紀の川市を中心とした那賀地区で多く生産され、紀の川市桃山町のモモは「あら川の桃」として知られている。

紀の川市産のモモをPRする(右から)ピーチの地上係員2人、紀の川フルーツ娘、客室乗務員、副操縦士、ももぷる=25年6月24日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

関空への到着客に紀の川のモモを手渡すピーチの地上係員(中央)ら=25年6月24日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

関空への到着客に紀の川のモモを手渡すピーチの客室乗務員(左から2番目)ら=25年6月24日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

関空への到着客に紀の川のモモを手渡すピーチの副操縦士(右から3人目)ら=25年6月24日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

食べごろを迎えた紀の川市産のモモをアピールするピーチの客室乗務員(左)と紀の川フルーツ娘=25年6月24日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

例年並みに甘く仕上がった紀の川市産のモモ=25年6月24日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire
関連リンク
ピーチ・アビエーション
紀の川市
JA紀の里
関空の地上係員自社化
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これまでのモモ配布イベント
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