カタール航空、777Xにパナソニック製IFE「Converix」採用

　カタール航空（QTR/QR）は現地時間6月22日、ボーイング777-9（777X）型機に搭載する次世代機内エンターテインメントシステム（IFE）として、米パナソニック アビオニクスの新プラットフォーム「Converix」を採用すると発表した。AI（人工知能）によるパーソナライズ機能などを搭載し、スマートな乗客体験の実現を目指す。

777XのIFEにパナソニック「Converix」を採用したカタール航空（同社提供）

　Converixは、コンテンツや機能を座席単位で柔軟に管理できるモジュール型システム。AIを活用し、乗客の好みに応じた動的なコンテンツ表示やスマート制御を可能にする。パナソニックは、機内ネットワークとのシームレスな統合により、操作性の向上や将来的な拡張性にも対応するとしている。

　カタール航空のシャ・カイ製品開発担当シニア・バイスプレジデントは「新プラットフォームは単なる技術刷新ではなく、機内エンターテインメントの概念そのものを変えるものだ」と述べた。

　777-9は開発が遅れており、現時点では2026年から引き渡しが始まる予定。カタール航空は777-9向けにシートや機内サービスの刷新を進めており、個室型の新ビジネスクラス「Qsuite Next Gen（Qスイート・ネクストジェン）」を昨年7月にロンドン近郊で開かれたファンボロー航空ショーで発表済み。1-2-1配列のドア付き個室タイプで、中央席や窓側席をペア利用でき、座席幅は23インチ（58.4センチ）、ベッド長80インチ（2メートル）となっている。

カタール航空の777-9（ボーイング提供）

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