フィンエアー(FIN/AY)のサカリ・ロム日本支社長(65)が、5月に都内の自宅で急逝した。詳細な死因は非公表だが、「予期せぬ健康上の理由」による病死だという。ロム氏の急逝を受け、フィンエアーは7月4日にしのぶ会を開く。

急逝したフィンエアーのロム日本支社長(同社提供)
お別れ会は、帝国ホテル(東京・内幸町)本館中2階「光の間」で、午前11時から午後2時まで。自由献花で、花は会場内で渡す。平服での参加で、香典や供花、供物は辞退するとしている。
フィンエアーのトゥルッカ・クーシストCEO(最高経営責任者)は、ロム氏の急逝を「日本のチームだけでなく、フィンエアー全社に悲しいニュース」とした上で、「ロム氏はフィンエアーが日本でアクティブに活動するのを望んでいた。遺志を継ぐ」と述べ、故人を悼んだ。
クーシストCEOによると、ロム氏は今秋に引退予定だったことから、後任人事を内々で進めていたという。新しい日本支社長を含めた新体制は、夏ごろには発表できる見通し。
ロム氏は1959年9月24日生まれ。フィンランド中西部のピエタルサーリ出身で、ピエタルサーリ コマーシャルカレッジ卒業後、1980年にフィンエアーへ入社した。2000年から2009年までレベニュー・マネージメント&プライシング担当バイス・プレジデント、2009年から2014年までは日本支社営業総支配人を歴任した。
2014年から2022年まではフィリピン航空(PAL/PR)の日本支社カントリーマネージャーやマレーシアのエアアジアX(XAX/D7)、エアアジア・ジャパンでヘッド・オブ・ビジネスデベロップメントなどを歴任。2022年にフィンエアーに戻り、中国支社長に就任した。直近では2022年6月からインド支社長を務め、2024年1月1日付で日本支社長に就任した。
ロム氏の初来日は幼少期の1963年。1977年までの11年間を京都と大津で過ごすなど、日本との縁が深かった。
・フィンエアー、日本支社長にロム氏 24年1月1日付(23年12月28日)