エアライン — 2023年12月30日 20:36 JST

ジェットスターのスト、31日は13便欠航 JALが那覇臨時便、累計6300人に影響

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 ジェットスター・ジャパン(JJP/GK)は12月30日、一部のパイロットと客室乗務員が実施しているストライキの影響で、あす31日の国内線13便が欠航し約2300人に影響が生じると発表した。同社に50%出資している日本航空(JAL/JL、9201)は、臨時便を運航する。国内の航空会社が今回の年末年始期間としている28日以降、累計の欠航便数は国内線36便、影響者数は約6300人にのぼる。

*元日もスト続行。記事はこちら

31日は国内線13便が欠航するジェットスター・ジャパン=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 31日に欠航するのは、成田を午前6時5分に出発予定だった福岡行きGK501便、福岡午前8時55分発成田行きGK500便、成田午前6時40分発那覇行きGK301便、那覇午前10時55分発成田行きGK300便、関西午前7時15分発成田行きGK200便、中部午前8時発那覇行きGK381便、那覇午前11時15分発中部行きGK380便、成田午前8時10分発札幌行きGK105便、札幌午前10時30分発成田行きGK104便、成田午前8時40分発那覇行きGK303便、那覇午後1時発成田行きGK304便、成田午前9時25分発旭川行きGK801便、旭川正午発成田行きGK800便の国内線13便。31日に運航予定の国内線113便のうち約12%にあたる。国際線は通常通り運航する。

 JALが設定した臨時便は、31日の羽田-那覇線で1往復2便。羽田午後3時35分発の那覇行きJL4691便、那覇午後8時20分JL4692便を運航する。機材はボーイング767-300ER型機の国際線仕様機(2クラス199席)を使用する。

 ストを実施しているのは、同社のパイロットと客室乗務員のうち、一部が所属する労働組合「ジェットスター・クルー・アソシエーション(JCA、木本薫子執行委員長)」の組合員。今年8月以降、一部の未払い残業代の支払いについて会社と組合が交渉を進めてきたが合意に至らず、12月22日から2024年1月7日までの予定でストを実施している。

 22日と23日は欠航が発生しなかったが、パイロットのストや病欠により24日から26日までの3日間で計6便が欠航。28日に始まった年末年始期間では、28日は欠航が発生しなかったものの、29日に国内線15便が欠航し約2600人に影響、30日は国内線8便が欠航して約1400人に影響が出ている。

 同社によると、該当する残業代については、今年7月分の給与から対象者への支払いを開始し、以前の分は1月から支払いを開始すると組合側に伝え、組合が求めている事務所も8月末までに会議室を提供するという。

 会社側は、国の中央労働委員会(中労委)に所定労働時間の調停を申し入れており、年明けに始まる見通し。組合側と団体交渉などの話し合いを進めると同時に、第三者機関である中労委を通じて論点を整理したいという。

 ジェットスター・ジャパンの年末年始の予約数は、12月28日から1月3日までの7日間で国際線が前年同期比4.22倍の6670人、国内線が14.6%増の10万8828人。予約率は国際線が1.0ポイント上昇し74.1%、国内線が8.9ポイント上昇し78.8%となっている。

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ジェットスター・ジャパン
日本航空

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