エアライン — 2023年12月29日 20:41 JST

ジェットスターのスト、30日は8便欠航 JALとスプリングが臨時便

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 ジェットスター・ジャパン(JJP/GK)は12月29日、一部のパイロットと客室乗務員が実施しているストライキの影響で、30日の国内線8便が欠航し約1400人に影響が生じると発表した。同社には日本航空(JAL/JL、9201)が出資しており、JALとグループのLCCであるスプリング・ジャパン(旧春秋航空日本、SJO/IJ)が臨時便を運航する。

*31日は13便欠航。記事はこちら

ジェットスター・ジャパンのストの影響で臨時便を運航するスプリング・ジャパン=21年6月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 30日に欠航するのは、成田を午前7時20分に出発予定だった熊本行きGK611便、熊本午前10時15分発の成田行きGK612便、中部午前7時45分発の福岡行きGK581便、福岡午前10時5分発の中部行きGK580便、成田午後0時40分発の鹿児島行きGK623便、鹿児島午後3時35分発の成田行きGK624便、成田午後2時40分発の札幌(新千歳)行きGK115便、札幌午後5時10分発の成田行きGK116便の国内線8便。30日に運航予定の国内線113便のうち約7%にあたる。国際線は通常通り運航する。

 臨時便はJALとスプリングの2社で計4便。JALは羽田午後3時35分発の鹿児島行きJL4771便と、鹿児島午後6時25分発の羽田行きJL4772便を運航し、スプリングは成田午後0時50分発の札幌(新千歳)行きIJ9351便と、札幌午後3時20分発の成田行きIJ9352便を運航する。

 欠航便の利用者には、ほかの同社便への振り替えや払い戻しなどを実施する。

 ストを実施しているのは、同社のパイロットと客室乗務員のうち、一部が所属する労働組合「ジェットスター・クルー・アソシエーション(JCA)」の組合員で、22日から2024年1月7日までストを実施予定。今年8月以降、一部の未払い残業代の支払いについて会社と組合が交渉を進めてきたが合意に至らず、ストを実施している。ジェットスターによると、該当する残業代については、今年7月分の給与から対象者への支払いを開始し、以前の分は1月から支払いを開始すると組合側に伝え、組合が求めている事務所も8月末までに会議室を提供するという。

 会社側は、国の中央労働委員会(中労委)に所定労働時間の調停を申し入れており、年明けに始まる見通し。組合側と団体交渉などの話し合いを進めると同時に、第三者機関である中労委を通じて論点を整理したいという。

関連リンク
ジェットスター・ジャパン
日本航空
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