エアライン, 空港 — 2023年11月17日 11:49 JST

久米島-下地島で実証チャーター FDAが2月運航、沖縄観光の長期滞在化に

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 下地島空港のターミナル運営に携わる三菱地所(8802)は11月17日、久米島-下地島間の直行チャーター便を2024年2月に運航すると発表した。両空港間に定期便はなく、実証運航として鈴与ホールディングス(静岡市)傘下のフジドリームエアラインズ(FDA/JH)が運航する。

2月にFDAが運航する久米島-下地島チャーターのイメージ(三菱地所提供)

 運航期間は2月7日から14日までで、期間中に計6往復運航。機材はエンブラエル175(E175)を予定しており、座席数は1クラス84席となる。初日7日の運航スケジュールは、久米島行きが下地島を午後2時35分に出発し、午後3時20分に着く。下地島行きは午後5時15分に久米島を出て、午後6時5分に到着する。

FDAのE175=PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 旅行会社の日本空輸や沖縄の旅行会社などがツアー商品として11月末から12月初旬にかけて販売する。久米島と下地島両空港から目的地に1-4泊滞在するツアーや、久米島への日帰り旅行などを用意するという。

 久米島町から三菱地所に委託された「久米島および久米島と宮古諸島を巡る周遊観光喚起事業」の一環。これまでは久米島から宮古島への片方向に限り、沖縄県外発着の観光ツアー参加者だけが利用できるチャーター便が運航されていたが、今回は双方向で運航し、県外からの観光客や両島の島民が利用できる。

 久米島と下地島や隣接する宮古島を定期便で往来する場合、那覇空港を経由する必要がある。

 久米島町の桃原秀雄町長は「県内離島間路線の選択肢が増えることで、観光客の回遊性や利便性が高まり、沖縄県が求める『観光客の滞在期間の長期化』にも繋がるものと期待している。住民の往来や旅行客の動向を分析し、将来的な定期便化を見据えた取り組みにつなげたい」と述べた。

 下地島空港の旅客ターミナル「みやこ下地島空港ターミナル」は、2019年3月30日に開業。LCCやビジネスジェットの誘致に向けたもので、三菱地所が旅客ターミナルの運営会社である下地島エアポートマネジメント(SAMCO)を設立し、ターミナル整備を進めた。

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