エアライン — 2023年11月5日 21:02 JST

JAL、使用済みコーヒー粉でタンブラー 食品廃棄物や廃プラ削減

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 日本航空(JAL/JL、9201)と傘下のJALUX(ジャルックス)は、空港ラウンジなどでコーヒー抽出後のコーヒー粉を再利用した「JALオリジナルタンブラー」を自社のショッピングサイト「JALショッピングJAL Mall店」で販売を11月1日から始めた。

ラウンジやオフィスから出る使用済みコーヒー粉を使ったJALオリジナルタンブラー(JALUX提供)

 抽出後のコーヒー粉を全体の原材料のうち30%使用。内部は二重構造で結露せず、温かい飲み物を入れてもスリーブなしで持てるという。容量は280ml、耐熱温度は100度で、価格は税・送料込み1980円。

 JALはラウンジや本社オフィスで提供するコーヒー抽出後のコーヒー粉を再利用する取り組みを進めており、今回は羽田空港の国内線ラウンジと本社から出たコーヒー粉を利用する。

 廃棄されていた抽出後のコーヒー粉が、繰り返し利用できるタンブラーに生まれ変わることで、食品廃棄物や石油由来のプラスチック量を削減し、CO2(二酸化炭素)排出量の削減率「デカボスコア」で9%の削減効果があるという。

 タンブラー1点の購入につき、JALが参画している特定非営利活動法人TABLE FOR TWO Internationalが取り組む社会貢献プログラム「TABLE FOR TWOプログラム」に20円寄付され、開発途上国の子どもに給食1食分が贈られる。

 コーヒー粉再利用の第1弾はクラフトジン「Re FLY(リフライ)」で、蒸留酒の風味付けに使用する素材「ボタニカル」の一つとして用いた。

関連リンク
JALオリジナルタンブラー
日本航空

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