エアライン, 企業 — 2023年8月28日 09:46 JST

JALグループとNTTドコモ、札幌-道東の移動需要把握へ実証実験

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 日本航空(JAL/JL、9201)、JALグループで札幌の丘珠空港を拠点とする北海道エアシステム(HAC、NTH/JL)、JALカード、NTTドコモの4社は8月28日、北海道内の移動ニーズを把握する実証実験を始めた。都市や観光地が分散している道東エリアで、利便性の高い交通手段の提供と道東エリアの人流創出につながる知見の獲得を目指す。

札幌-道東間の移動ニーズ把握に向けた実証実験をNTTドコモと実施するJALグループ(資料写真)=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 対象地域は、人口が集中する新千歳・丘珠空港と周辺地域の「札幌圏」と、女満別・釧路・根室中標津空港と周辺地域の「道東エリア」。札幌圏から道東エリアへの移動を中心に、個人を識別できない状態にする秘匿クロス統計技術と、ドコモの「モバイル空間統計」を活用し、JAL便利用者の移動に関する人口統計情報から移動ニーズを把握する。実証実験の期間は2024年3月31日まで。

 JAL、JALカード、ドコモの3社は、空港利用者が航空機に搭乗するまでの移動状況に関する統計情報を2022年11月に作成しており、それに次ぐ第二弾となる。HACは冬ダイヤ初日の10月29日に札幌(丘珠)-根室中標津線を新設し、道東へは既存の釧路、女満別線と合わせて計3路線となる。

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