エアライン, 空港 — 2022年12月16日 10:23 JST

ジェットスター・ジャパン、成田-マニラ再開 搭乗率96%、初の国際線復活

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 ジェットスター・ジャパン(JJP/GK)は12月15日夜、成田-マニラ線を2年9カ月ぶりに再開した。同社初の国際線再開で、1日1往復運航する。初便のマニラ行きGK41便(A320、登録記号JA21JJ)は、搭乗率96%とほぼ満席の乗客173人(幼児なし)を乗せ、成田を午後8時10分に出発した。乗客の多くは、フィリピンへ里帰りするとみられる人たちだった。

成田空港の搭乗口に並ぶジェットスター・ジャパンのマニラ行き初便の乗客=22年12月15日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 運航スケジュールは、マニラ行きGK41便が成田を午後7時35分に出発し、午後11時50分着。成田行きGK40便は午前0時50分にマニラを出発し、午前6時20分に到着する。機材はエアバスA320型機で、座席数は1クラス180席となる。

 コロナ前は国際線を6路線運航しており、成田-マニラ線は2020年3月20日から運休していた。ジェットスター・ジャパンの田中正和執行役員は「2年9カ月ぶりに再開となり、国際線再開が節目となって、需要回復に貢献できると思う。非常に好調な感触を得ている」と語った。

 マニラ線の利用傾向として、「フィリピンからは親族訪問が多く、観光で訪れるインバウンド(訪日客)も多い。日本人の観光はこれからだが、語学留学は早く回復している」(田中氏)と説明。コロナ前は、平均するとフィリピン国籍の乗客が6割くらいだったという。

成田空港で横断幕を手に記念撮影に応じるジェットスター・ジャパンの田中氏(中央)とマニラ行き初便のクルーら=22年12月15日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 「グループのジェットスター航空(JST/JQ)で豪州から日本に来た人の中には、ジェットスター・ジャパンの国内線で北海道や沖縄を訪れる人がいる。フィリピンからのインバウンドもコロナ前はスキー需要があった」(同)と、インバウンドの国内線乗り継ぎ需要回復にも期待を寄せた。

 フィリピン観光省によると、フィリピン各地とマニラ間の移動は、LCCや船を利用する人が多いという。

 ジェットスター・ジャパンの機材は、A320が19機、A321LR(1クラス238席)が2機の計21機。このほかに、コロナ影響で豪州のジェットスター航空へ貸し出しているA320が6機あり、田中氏によると期間満了後は日本へ戻ってくるという。A321LRの3号機(JA28LR)は、これまでと同様に2023年内の受領を見込む。

*写真は6枚。

マニラ行き初便の乗客が並ぶ成田空港のジェットスター・ジャパンのチェックインカウンター=22年12月15日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

成田空港の搭乗口に並ぶジェットスター・ジャパンのマニラ行き初便の乗客=22年12月15日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

成田空港でマニラ行き初便をバックに横断幕を手に記念撮影に応じるジェットスター・ジャパンのスタッフ=22年12月15日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

成田空港で横断幕を手にマニラ行き初便を見送るジェットスター・ジャパンのスタッフ=22年12月15日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

運航スケジュール
GK41 成田(19:35)→マニラ(23:50)運航日:12/15から毎日
GK40 マニラ(00:50)→成田(06:20)運航日:12/16から毎日

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