官公庁, 機体 — 2022年11月5日 11:23 JST

AC-130J、AFSOCが最終受領 最新ガンシップ「ゴーストライダー」

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 米空軍のAFSOC(空軍特殊作戦コマンド)は、AC-130J「ゴーストライダー」の最終受領となる31号機を受領した。フロリダ州クレストビューのボブ・シークス空港で11月2日に式典が開かれ、ニューメキシコ州キャノン空軍基地の第27特殊作戦部隊に引き渡された。

AFSOCが最終受領したAC-130J(米空軍提供)

 AC-130はロッキード・マーチン(LM)のC-130輸送機を母体とする「ガンシップ」と呼ばれる対地攻撃機。AC-130Jは老朽化したAC-130U/Wに替わる第5世代機で、近接航空支援、航空阻止、武装偵察などの任務に就いている。

 2012年5月にゴーストライダーと正式に命名され、初号機は2015年6月に開発試験・評価を完了。2017年に初期作戦能力(IOC)を獲得し、完全作戦能力(FOC)は25年度に取得する見込み。

 AC-130Jのエンジンはロールスロイス製AE2100D3で、最大離陸重量は16万4000ポンド、航続距離は3000マイル。乗員はパイロット2人、戦闘システム士官1人、兵器システムオペレーター1人、センサーオペレーター1人、特殊任務飛行士4人で、武装は30mm機関砲、105mm榴弾砲、スタンドオフ精密誘導弾(GBU-39精密誘導爆弾、GBU-69小型滑空弾、AGM-114ヘルファイアミサイル、AGM-176グリフィンミサイルなど)を備えた精密打撃パッケージとなる。

AFSOCが最終受領したAC-130J(米空軍提供)

AC-130J(米空軍提供)

AC-130J(米空軍提供)

AC-130J(米空軍提供)

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