機体 — 2022年10月18日 10:25 JST

ホンダジェット「Elite II」発表 航続距離延長や自動化、新色も

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 本田技研工業(7267)の米国子会社ホンダ エアクラフト カンパニー(HACI)は現地時間10月17日、小型ビジネスジェット機「HondaJet(ホンダジェット)」の最新型「HondaJet Elite II(ホンダジェット・エリートII)」を発表した。航続距離を延ばし、自動化を進めた。

ホンダジェット・エリートII(HACIのウェブサイトから)

 4人搭乗時の航続距離は、2021年に発表された「HondaJet Elite S(ホンダジェット・エリートS)」が1437海里(約2661km)だったのに対し、エリートIIは1547海里(約2865km)に延びた。燃料の搭載スペースを増やしたという。最大離陸重量は1万1100ポンドに増え、重量増加に伴い新型グランドスポイラーや、ガーミン製G3000をベースにカスタマイズしたアビオニクスなどを採用した。

ホンダジェット・エリートIIの客室(HACIのウェブサイトから)

 客室仕様をフルモデルチェンジし、新しい表面素材と色を採用したインテリアデザインを導入。「ノーズ・トゥ・テール」の音響処理により、静かな機内環境を実現したという。また、コックピットでは、パイロットシートのシープスキンカバーシートと、トラック延長により足元スペースを3インチ拡大するオプションを用意した。外観は黒を基調とした新色も選べる。

 また、2023年前半には、希望する飛行特性に基づいた出力管理の自動化によりパイロットの負荷を軽減し、機体からより正確で効率的なパフォーマンスを引き出すことができる「Autothrottle(オートスロットル)」が利用可能になる予定。2023年後半には、緊急時に人の介入なしに機体を自律的に制御して着陸させる「Emergency Autoland(エマージェンシー・オートランド)」の発売を予定している。

ホンダジェット・エリートII(HACIのウェブサイトから)

ホンダジェット・エリートIIの客室(HACIのウェブサイトから)

ホンダジェット・エリートIIのコックピット(HACIのウェブサイトから)

ホンダジェット・エリートIIのコックピット(HACIのウェブサイトから)

ホンダジェット・エリートIIのコックピット(HACIのウェブサイトから)

ホンダジェット・エリートII(HACIのウェブサイトから)

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