エアライン, 解説・コラム — 2013年9月13日 21:55 JST

JAL、旅博でスカイスイート767の新シート初公開

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 日本航空(JAL、9201)は、東京・有明の東京ビッグサイトで9月14日から一般公開が行われる「JATA旅博2013」で、国際線ビジネスクラスの新シートを初公開する。これまで羽田にあるJALの見学施設「スカイミュージアム」で一時的に展示することはあったが、広く一般に公開するのは今回が初めて。

国際線用767のビジネスクラス新シートを紹介するJALの客室乗務員=9月13日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

間仕切りとしても利用できる収納スペースの扉=9月13日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 展示するのはビジネスクラスのシート「スカイスイートII」。12月から導入する国際線用ボーイング767-300ER型機の新仕様機「スカイスイート 767」(SS6)に搭載されるフルフラットシートで、全席通路アクセス可能な配置となる。

 シート配列は1-2-1で、ベッド長は最大約200センチ、ベッド幅は最大約52センチ、個人モニターは従来比1.5倍の15.4インチの大型タッチパネル式モニターを導入する。会場にはこのうち、中央2列のシートが展示される。

 新シートはサイドテーブルや専用収納スペースを設置し、専用収納スペースの扉は間仕切りとしても利用できるようにすることで、乗客個人の空間を確保できるようにした。シートメーカーはゾディアック・シート・UK(旧コンター)。

 SS6の座席数はビジネス24席(現行30席)、エコノミー175席(207席)で計199席となり、改修前の237席から席数を38席(16%)抑えた。すでに欧米方面の長距離路線用に投入している777-300ERの新仕様機「スカイスイート 777」(SS7)と同様、「1クラス上の最高品質」をテーマに掲げる。

 12月の成田-バンクーバー線、2014年1月の成田-クアラルンプール線と、14年度にかけて長距離東南アジア路線やホノルル線などに投入予定。これにより、欧米路線と長距離東南アジア路線のビジネスクラスのシートは、すべてフルフラットになる。

サイドテーブルを出したJALのビジネスクラス新シート=9月13日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

フルフラットになるビジネスクラスの新シート=9月13日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

15.4インチの大型タッチパネル式モニターを導入するビジネスクラスの新シート=9月13日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

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