エアライン, 官公庁, 空港 — 2022年9月7日 13:04 JST

入国時の陰性証明不要に、水際緩和スタート JAL国際線は予約順調

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 厚生労働省は9月7日午前0時から、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の水際対策を緩和した。日本への入国時に必要としている陰性証明書について、3回目のワクチン接種を済ませていることを条件に免除した。政府は個人旅行での入国は認めていないものの、同日から1日あたりの入国者数を5万人に引き上げるなど、コロナ前の“日常”を徐々に取り戻しつつある。日本航空(JAL/JL、9201)によると、国際線の予約数は厚労省が緩和を発表した8月25日以降、全路線で順調に伸びているという。

到着客で混雑する羽田空港の国際線到着口=22年9月7日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

—記事の概要—
規制緩和で予約増加
混雑する羽田国際線ターミナル

規制緩和で予約増加

水際対策緩和後の国際線の予約状況を説明するJALの増村部長=22年9月7日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 JALで航空券販売を管理する旅客営業本部レベニューマネジメント推進部の増村浩二部長は羽田空港で取材に応じ、特に北米や欧州、ハワイ路線が好調だという。

 増村部長は、これまでは現地での検査に懸念があったとした上で、「今回の緩和により、懸念が解消されたことで予約が増加した」と分析。今後のさらなる需要増に向け、個人旅行の解禁やビザの免除などが必要だとの認識を示した。

 JALの国際線の予約数は、出発の2週間前までは伸び続け、2週間を切ると横ばいになる傾向にある。水際対策の緩和発表後は、予約数が順調に増加。発表前の8月11日から17日と、発表後の25日から31日の1週間で比較した場合、9月出発分の予約数は日本発と海外発を合わせると1.6倍に増加している。日本発は1.8倍、通過客などを除く海外発は1.4倍に伸びているという。また10月出発分は、日本発と海外発の合計で2.4倍増。内訳は日本発が6.6倍、海外発は1.5倍で、日本発の需要が回復傾向にある。

混雑する羽田国際線ターミナル

 水際対策緩和の初日となった7日は、羽田空港第3ターミナルの到着口では混雑がみられた。出発カウンターも混雑し、同日午前はニューヨーク行きなどJALの4便の出発が重なったことから、多くの利用客が出発手続きを進めた。ニューヨーク線は日本発・現地発ともに出張需要が増加したほか、現地発は日本人の一時帰国需要が増えているという。

 JALの羽田発ニューヨーク行きJL6便(ボーイング777-300ER型機、登録記号JA742J)は210人(うち幼児2人)が利用。ロードファクター(座席利用率、L/F)は85.2%だった。同便は定刻より7分遅れの午前11時7分に112番駐機場を出発し、ニューヨークへ向かった。

海外への出発客で混雑する羽田空港のJAL出発カウンター=22年9月7日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

羽田空港の112番搭乗口に並ぶJALのニューヨーク行きJL6便の利用客=22年9月7日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

羽田空港を出発するJALのニューヨーク行きJL6便=22年9月7日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

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【水際対策】よくある質問(厚生労働省)
厚生労働省
日本航空

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