エアライン, 企業 — 2022年8月29日 13:23 JST

JALとKDDI、1人で複数ドローン操縦 物流・警備で技術検証

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 日本航空(JAL/JL、9201)とKDDI(9433)の両社は、1人の操縦者が複数のドローンを運航する「1対多運航」の実現に向けた技術開発を進めると8月26日に発表した。物流と警備で検証し、複数空域での複数ドローンの同時飛行を想定した飛行実証を進める。1対多運航の実現により、労働力不足の解消や業務効率化などの課題解決を目指す。

両社で検証を進める「1対多運航」のイメージ(両社の資料から)

JALとKDDIなどによる実証実験で隅田川を渡るドローン=22年2月16日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 両社は複数ドローンの飛行に対応したシステムなどを検討し、1対多運航に対応した飛行制御システムを開発する。物流を想定した場面では、鹿児島・奄美群島の瀬戸内町で日用品や災害救援物資、緊急時の医薬品を輸送。ドローンの航続距離やルート効率性などを検討し、自動航行で実証する。

 警備を想定した場面では、複数の機体を活用し、巡回警備や緊急時対応を実証。実証場所やルートは、今後調査・選定を進める。

 今回の取り組みは、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の公募事業である「次世代空モビリティの社会実装に向けた実現プロジェクト」のうち「ドローンの1対多運航を実現する機体・システムの要素技術開発」に提案した両社案が採択されたことを受けて実施する。

 JALは安全評価手法やオペレーション要件を、KDDIは運航管理システムの開発などを担う。物流での実証・事業化はJAL、警備での実証・事業化はKDDIが担当する。

 ドローンは今年12月の法施行を予定する「有人地帯における補助者なし目視外飛行」(レベル4)の解禁により、物流や点検、警備、災害対応などへの活用が期待されている。

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日本航空
KDDI

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