エアライン, 空港 — 2022年8月26日 09:56 JST

関空、国内線エリア10/26刷新 ANA/JAL共用ラウンジ

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 関西空港を運営する関西エアポート(KAP)は8月25日、リノベーション工事が進んでいる第1ターミナル(T1)のうち、新国内線エリアを10月26日にオープンすると発表した。保安検査後の商業エリアを拡充するほか、現在は全日本空輸(ANA/NH)と日本航空(JAL/JL、9201)が自社で設けているラウンジを共用化し、駐機場が見える開放的な施設に改める。

関空新国内線エリアのラウンジKANSAI(関西エアポート提供)

 新国内線エリアは、現在南北2カ所にある出発口を2階南側1カ所に集約し、保安検査場には複数の乗客が検査レーンを同時利用できる「スマートレーン」を6台導入。現在は2階にある到着口は、1階南側に移す。

 新商業エリアのうち、保安検査前の「一般エリア」は飲食6店舗と物販1店舗の計7店舗が出店。保安検査後の「制限エリア」は飲食4店舗と物販2店舗の計6店舗が出店する。保安検査後の商業エリアを拡充することで、KAPが運営する2020年8月にリニューアルした伊丹空港同様、利用客の早めの保安検査場通過を促す狙いがある。

 制限エリアの6店舗は、大阪のお好み焼き店「ぼてぢゅう」、京都・祇園が本店の天ぷら専門店「天ぷら 圓堂」、大阪土産などを取り扱う「関西旅日記」など、関西色豊かな店舗をそろえた。オープンは一般エリアが先行して10月1日、制限エリアは26日となる。

 新国内線ラウンジの名称は「ラウンジKANSAI」で26日オープン。窓が大きく開放的なラウンジになり、これまで別々で入口がわかりにくかったANAとJALの各ラウンジを統合し、共用ラウンジとしてサービスを提供する。

 ラウンジなどの内装は、25日発表のイメージイラストからオープンまでに変更になる可能性があるという。

関空新国内線エリアの一般エリアフードコートのエントランス(関西エアポート提供)

関空新国内線エリアの一般エリアフードコート(関西エアポート提供)

関空新国内線エリア(関西エアポート提供)

関空新国内線エリアのラウンジKANSAI(関西エアポート提供)

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【お詫び訂正】
記事初出時にラウンジから滑走路が見えると記載しましたが、国内線のラウンジは滑走路が見えず駐機場などのみとのことでした。お詫びして訂正致します。(22年8月26日 14:24 JST)