鬼滅やバニラ塗装並ぶ仙台空港 写真特集・臨時便で賑わう東北の玄関口

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 官公庁や多くの日本企業が新年度を迎えた4月1日、東北の玄関口である仙台空港に新たな臨時便が就航した。日本航空(JAL/JL、9201)が出資するLCC、スプリング・ジャパン(旧春秋航空日本、SJO/IJ)が10日まで運航する成田からの臨時便で、地震の影響により東北新幹線の一部運休が続いていることから運航が決まった。

仙台空港に飛来したANAの「鬼滅の刃じぇっと -壱-」やピーチのバニラ塗装機=22年4月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 スプリング・ジャパンが仙台発着便を運航するのは1日が初めて。この日は同社のボーイング737-800型機(登録記号JA03GR)以外にも珍しい機体が見られ、ピーチ・アビエーション(APJ/MM)のエアバスA320型機のうち旧バニラエアの塗装をまとった特別塗装機(JA08VA)も飛来した。

 また、ここ数年各社の仙台発着便は小型機が充てられることが多くなっているが、東北新幹線の一部運休で定期便のない羽田から臨時便が設定されているため、767-300ERのような中型機も姿を見せている。

 中でも1日は全日本空輸(ANA/NH)の特別デザイン機「鬼滅の刃じぇっと -壱-」(767-300ER、JA616A)が羽田午前9時15分発のNH1503便と折り返しのNH1504便に投入され、空港周辺にはカメラを手にした人の姿が目に付いた。日本航空(JAL/JL、9201)も羽田-仙台間の臨時便の一部に767を投入しており、両社の767が並ぶ時間帯もあった。

 JA616Aが仙台に飛来したのは、鬼滅の刃じぇっととして運航を開始した1月31日以降で見ると、初飛来した3月28日、翌29日に続いて3回目。これまでは1日当たり1往復だったが、1日は午前のNH1503/1504便に加えて夜のNH1509/1510便にも投入され、5往復のうち2往復が鬼滅の刃じぇっとによる運航となった。

 普段は目にしない中型機がやってくる要因となった羽田-仙台間の臨時便は、東北新幹線の段階的な復旧により、徐々に小型化が進むとみられる。全面再開は20日前後を予定しており、JALとANAの臨時便は17日まで設定されている。

*写真は17枚。

仙台空港を出発するANAの「鬼滅の刃じぇっと -壱-」=22年4月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

仙台空港を出発するANAの「鬼滅の刃じぇっと -壱-」=22年4月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

仙台空港を出発するANAの「鬼滅の刃じぇっと -壱-」(中央)=22年4月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

仙台空港を出発するANAの「鬼滅の刃じぇっと -壱-」=22年4月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

仙台空港で「鬼滅の刃じぇっと -壱-」のコックピットから手を振るANAのパイロット=22年4月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

仙台空港に飛来したANAの「鬼滅の刃じぇっと -壱-」=22年4月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

仙台空港を離陸するANAの「鬼滅の刃じぇっと -壱-」=22年4月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

仙台空港を離陸するANAの「鬼滅の刃じぇっと -壱-」=22年4月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

仙台空港に飛来したピーチのバニラ塗装機(右)=22年4月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

仙台空港に飛来したピーチのバニラ塗装機(左)=22年4月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

仙台空港に駐機中のJALの767(手前)とジェイエアのE170=22年4月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

仙台空港に着陸する成田発IJ9001便=22年4月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

仙台空港に到着する成田発IJ9001便=22年4月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

仙台空港に並ぶ(右から)JALの767、スプリング・ジャパンの737、ジェイエアのE190=22年4月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

仙台空港に駐機中の(右から)ANAの767、JALの767、スプリング・ジャパンの737、ジェイエアのE190、ピーチのA320=22年4月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

仙台空港に駐機中のANAの767(右)と出発するJALの767=22年4月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

関連リンク
仙台国際空港

臨時便
スプリング・ジャパン、成田-仙台臨時便就航(22年4月1日)
ANA、羽田-仙台4/17まで臨時便 1日3往復(22年3月30日)
JAL、羽田-仙台4/17まで臨時便 東北新幹線運休(22年3月23日)

地震関連
震度5強でガラス割れるも始発から運用 実録・仙台空港の地震翌日(22年3月19日)
仙台空港、大きな窓ガラス割れる「東日本大震災でも割れなかった」(22年3月17日)
なぜ羽田-仙台定期便は飛んでいないのか 臨時便は受験生も利用(21年2月23日)