官公庁, 機体 — 2022年1月31日 20:26 JST

自律型無人ヘリMQ-8C、米海軍の沿海域戦闘艦で運用開始

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 ノースロップ・グラマンは、次世代艦載自律型ヘリコプターのMQ-8C「ファイアスカウト」が米海軍の艦艇で運用を始めたと発表した。夜間や悪天候でも情報収集や警戒監視任務などにあたれる。

米海軍のフリーダム級沿海域戦闘艦ミルウォーキーの飛行甲板から離陸するMQ-8Cファイアスカウト(米海軍提供)

 MQ-8Cはベルヘリコプターの有人小型ヘリ「ベル407」の機体を活用した無人ヘリ。既存の機体を活用することで、初期開発費用を抑えて信頼性と経済性を両立させている。レオナルド製AN/ZPY-8オスプレイ Xバンドレーダーを搭載しており、視界が非常に悪い夜間や荒天時でも長距離の目標探知と自動追跡が可能になっている。

 初期運用能力は2019年6月に獲得。10時間以上の滞空性能と1800キロメートル以上の航続距離を持ち、今後MQ-8Bを置き換えていく見通し。自律型無人ヘリと有人機を一体運用することで、指揮官はより有人機の運用に集中できるようになるという。

 現地時間1月24日の発表によると、MQ-8Cは第22海上戦闘ヘリコプター飛行隊第5分遣隊(HSC-22 DET 5)とともに米海軍のフリーダム級沿海域戦闘艦ミルウォーキー(LCS-5)へ2021年12月14日に運用配備され、情報収集や警戒監視、偵察などの任務に就いている。

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