エアライン, ボーイング, 機体 — 2021年8月31日 23:48 JST

JALグループ、沖縄・奄美の世界自然遺産登録で特別塗装機 9月から

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 日本航空(JAL/JL、9201)は8月31日、鹿児島県の奄美大島と徳之島、沖縄島北部と西表島の4地域がユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界自然遺産への登録が決定したことを受け、JALグループで特別塗装機を9月から運航すると発表した。機体後部に環境省の希少動物キャラクターを描いたデカールを貼る。

環境省のキャラクターが描かれたJALの沖縄・奄美の世界自然遺産登録を記念した特別塗装機のイメージイラスト(同社提供)

 機体に描かれるキャラクターは、ヤンバルクイナのクイちゃん、アマミノクロウサギのあまくろ、イリオモテヤマネコのまーや。JALはボーイング737-800型機(登録記号JA337J)、JALグループで地方路線を担うジェイエア(JAR/XM)はエンブラエル170(E170)型機(JA228J)、鹿児島を拠点する日本エアコミューター(JAC/JC)はATRのATR42-600型機(JA10JC)にデカールを貼る。

 初便は、JAL機が7日の羽田発奄美大島行きJL659便、ジェイエア機は4日の伊丹発鹿児島行きJL2409便、JAC機は8日の鹿児島発奄美大島行きJL3721便を予定しており、3社とも2022年秋ごろまで運航する見込み。

 また、今年3月から世界遺産登録を視野に特別塗装機(737-800、JA11RK)を運航している沖縄の日本トランスオーシャン航空(JTA/NU)では、機体後部の文言を「目指せ!世界自然遺産」から「祝!」に変更して運航。変更後の初便は、2日の那覇発石垣行きNU601便を予定している。同じく沖縄を拠点とする琉球エアーコミューター(RAC)では、10月中旬ごろからデハビランド(旧ボンバルディア)DHC-8-Q400CC型機(JA85RC)の特別塗装機を運航する。

 登録決定を記念し、奄美群島・沖縄県内路線を対象とする割引運賃「世界遺産先得」を10月31日から2022年3月26日搭乗分まで設定する。発売は9月1日から。

3月に那覇空港でお披露目されたJTAの「世界自然遺産」特別塗装機=21年3月20日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

環境省のキャラクターが描かれたJALの沖縄・奄美の世界自然遺産登録を記念した特別塗装機のイメージイラスト(同社提供)

環境省のキャラクターが描かれたジェイエアの沖縄・奄美の世界自然遺産登録を記念した特別塗装機のイメージイラスト(JAL提供)

環境省のキャラクターが描かれたJACの沖縄・奄美の世界自然遺産登録を記念した特別塗装機のイメージイラスト(JAL提供)

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