エアバス, エアライン, 機体 — 2021年1月2日 21:51 JST

エミレーツ航空、A380新仕様はプレエコ付484席 シャワー室も新デザイン

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 「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック対策のために中断や調整を余儀なくされた商品やサービスを復活させ、新たなサービスや機能強化を導入していく」。エミレーツ航空(UAE/EK)のティム・クラーク社長は、同社初のプレミアムエコノミーを搭載したエアバスA380型機の新仕様機を公表した際、こうコメントした。

エミレーツ航空のA380といえばシャワースパ。新仕様機の機内はアラブ首長国連邦の国樹「ガフ」をモチーフにしている(同社提供)

 新仕様機は初登場のプレエコのほか、既存のファースト、ビジネス、エコノミーも刷新し、新シートを採用。座席数は4クラス484席(ファースト14席、ビジネス76席、プレエコ56席、エコノミー338席)となった。エミレーツのA380はこれまで、超長距離路線向けの3クラス489席(ファースト14席、ビジネス76席、エコノミー399席)、長距離路線向けの3クラス517席(ファースト14席、ビジネス76席、エコノミー427席)、ファーストクラスを設定しない長距離路線用の2クラス615席(ビジネス58席、エコノミー557席)の3仕様があったが、超長距離仕様と同等の座席数で4クラス化を実現した。

 2020年12月に受領した機体(登録記号A6-EVN)のほか、2022年までに受領する残り5機もプレエコを設けた4クラスの新仕様になる。クラーク社長は「十分な座席数が確保できるまでは、無料アップグレードとして提供する」としており、当面はエコノミー扱いで運航。投入路線は今後明らかにする。

 本記事では、すでに報じたプレエコ以外のクラスを取り上げる。プレエコはメインデッキ(1階)前方の従来仕様でエコノミーだったエリアに設けており、ファーストとビジネスはアッパーデッキ(2階)に配されている。

エミレーツ航空のA380新仕様機のバーカウンター(同社提供)

 ファーストクラスは既存仕様と同じ1-2-1席配列の14席。背の高いドアで幅が少し広くなり、プライバシーと快適性を向上させたという。従来と同じく個人用ミニバーや大型テーブルを備える。

 メインデッキからアッパーデッキへの階段や、機内シャワースパのデザインなど機内の色使いを、アラブ首長国連邦の国樹「ガフ(ケジリ)」をモチーフとしたものに刷新した。

エミレーツ航空のA380新仕様機のファーストクラス(同社提供)

 ビジネスクラスも従来と同じ1-2-1席配列の76席。フルフラットシートで、個人用ミニバーや収納スペースを設け、「ゲームチェンジャー」の愛称を持つボーイング777型機のビジネスと同様、プライベートジェットをイメージしたシャンパン色のレザーカバーと、木製の仕上げを取り入れている。

 また、ファーストとビジネスの乗客が利用できるアッパーデッキ後部の機内ラウンジも、同じコンセプトでまとめている。

エミレーツ航空のA380新仕様機のビジネスクラス(同社提供)

エミレーツ航空のA380新仕様機のビジネスクラス(同社提供)

エミレーツ航空のA380新仕様機のビジネスクラス(同社提供)

 メインデッキのエコノミークラスは、3-4-3席配列の338席。人間工学に基づいてデザインされた新シートで、777の「ゲームチェンジャー」仕様機で採用したシートから進化したものだという。

 快適性と機能性を損なわずに軽量化しているといい、燃費向上に寄与するとみらえる。個人用画面は13.3インチで、テーブルは木目調仕上げを施した。

 メインデッキ前方のプレエコは2-4-2席配列で56席。2023年に就航予定のボーイング777Xの一部にもプレエコを設ける予定で、既存のA380の改修も検討している。

*プレエコの記事はこちら

エミレーツ航空のA380に新設されたプレミアムエコノミーを紹介する客室乗務員(同社提供)

エミレーツ航空のA380新仕様機のエコノミークラスを紹介する客室乗務員(同社提供)

エミレーツ航空のA380新仕様機のエコノミークラス(同社提供)

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