エアライン, 空港 — 2020年9月8日 19:27 JST

マスク拒否でCAや乗客威嚇 ピーチ釧路発関西行き、男性客の安全阻害行為で臨時着陸

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 9月7日、ピーチ・アビエーション(APJ/MM)の釧路発関西行きMM126便(エアバスA320型機、登録記号JA812P)の機内で、マスクを着用しない男性客1人が客室乗務員やほかの乗客に対して大声をあげて威嚇(いかく)したことから、機長は機内の秩序を乱す安全阻害行為があったと判断し、新潟空港に臨時着陸させた。残りの乗客124人(幼児1人含む)と乗員6人(パイロット2人、客室乗務員4人)にけがはなく、男は新潟空港で警察官に引き渡された。この影響で、MM126便は定刻より2時間16分遅れで関西空港へ到着した。

マスク拒否が発端で安全阻害行為が起き新潟空港へ臨時着陸したピーチ。写真はMM126便に使用されたJA812P=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 男はMM126便に搭乗時からマスクを着用しておらず、客室乗務員の着用要請に従わなかった。同便は釧路を7日午後0時30分に出発予定だったが、霧による視界不良と男がマスク着用要請に従わなかったことから、43分遅れの午後1時13分に出発した。

 その後も男はマスクの着用を拒絶し、客室乗務員や乗客を大声で威嚇し続けたため、同便は午後3時に新潟へ臨時到着。機長が客室乗務員を通じて男に対して警告書を出した。警察へ引き渡し後、同便は午後3時50分に新潟を出発し、午後5時16分に関空へ到着した。

 ピーチをはじめ、国内の航空会社では新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大に伴い、乗客に対してマスク着用を要請している。今回は男が機内の秩序を乱す安全阻害行為を起こしたことから、臨時着陸に至った。マスク着用を巡るトラブルが端を発し、国内線の旅客機が目的地以外の空港へ臨時着陸したのは初めて。

運航実績
MM126 釧路(定刻12:30/実績13:13)→新潟(15:00着/15:50発)→関西(定刻15:00/実績17:16)

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