エアライン, 企業, 空港 — 2020年9月4日 23:57 JST

JALとNEC、生体認証使い新たな旅行体験 南紀白浜で実証実験

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 日本航空(JAL/JL、9201)とNEC(日本電気、6701)は9月4日、乗客から預かった手荷物の到着空港での返却予定時刻の案内など、デジタル技術を活用した新しい旅行体験の実現に向けて協業を始めたと発表した。南紀白浜空港でNECが実施している「IoTおもてなしサービス実証」にJALが参画し、映像分析や生体認証を活用した実証実験を行う。

JALがNECと実施する実証実験のイメージ(JAL提供)

 NECは、南紀白浜空港を運営する南紀白浜エアポートなどと2019年1月から実証実験を開始。9月4日にスタートしたJALとの協業第1弾は、「笑顔写真撮影サイネージ」を搭乗待合室に設置し、搭乗までの待ち時間を楽しんでもらう。顔認証システムを活用したもので、笑顔を採点する機能もあり、ディスプレー前に立つと記念撮影を楽しめる。撮影データは登録したメールアドレスに送ることもできる。

 第2弾は10月末開始予定で、「手荷物待ち時間可視化サイネージ」を設置。手荷物受取所に設置した液晶ディスプレーのカメラで個人を認証し、IoTおもてなしサービス実証に登録されているJALマイレージバンク(JMB)会員のステータス情報に基づき、乗客から預かった手荷物の返却予定時刻をアニメーションで案内する。予定時刻を案内することで、乗客に返却開始までの時間を有効活用してもらう。

 第3弾は羽田空港で10月末から始める計画で、南紀白浜で実施している顔認証によるキャッシュレスで非接触な“手ぶら決済”を羽田でも利用できる。羽田22番搭乗口のJALUXエアポートが運営する店舗「BLUE SKY」で、IoTおもてなしサービス実証に登録済みの決済情報を基に、“顔パス”で搭乗前に買い物ができる。羽田空港での顔認証決済は初めてだという。

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