エアライン, 需要, 需要予測 — 2020年5月14日 23:24 JST

IATA、国際線回復は2024年に 搭乗前検温など代替措置提案

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 IATA(国際航空運送協会)は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で急減した国際線の需要が、2019年の水準に回復するのは2024年になるとの見通しを現地時間5月13日に発表した。各国の国内線は2022年までの回復を見込む一方、国際線は到着地での感染者隔離が多くの旅行者を遠ざけているとし、需要回復に向けて各国政府に代替措置を講じるよう要請した。

国際線の需要回復は2024年とIATAが予測=20年4月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 IATAは、各国の国内線の多くが今年7-9月期(第3四半期)に再開される「基本シナリオ」と、ロックダウン(都市封鎖)措置が続く「悲観シナリオ」の2つを提示。基本シナリオでは、有償旅客を運んだ距離を示すRPK(有償旅客キロ)が2021年に世界で2019年比で24%低い水準で推移すると見込み、悲観シナリオでは10ポイント悪化して34%低くなると予測した。

 IATAが4月に空の便を使う旅行者を対象に実施した調査では、回答者の58%が最初の旅行を自国内にとどめる可能性があると答えた。旅行者の86%が旅行中の隔離措置を心配しており、69%は14日間の隔離期間がある場合は旅行を検討しないと回答した。

 こうした調査結果から、IATAは旅行者の多くが到着地での隔離への懸念から、国際線の利用をためらうと分析。国際線の需要回復に向け、各国政府に対し到着時の隔離に代わる措置の検討を強く要請。具体的な代替策として、事前の体温測定による旅行中止や、政府による接触追跡システムの構築などを挙げた。

 IATAのアレクサンドル・ド・ジュニアック事務総長兼CEO(最高経営責任者)は声明で「ワクチンや免疫の証明などが可能になるまで、隔離以外の一時的措置を実施すべきだ」と訴えた。

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