エアライン — 2020年4月15日 23:26 JST

20年の航空旅客収入、55%減に IATA、年間予測を下方修正

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 IATA(国際航空運送協会)は現地時間4月14日、中国から拡散した新型コロナウイルスの影響で、今年1年間の航空会社の旅客収入が前年比55%減となる3140億ドル(約33兆6700億円)減少する見通しだと発表した。前回3月24日発表時の同44%減からさらに11ポイント悪化する。

今年1年間の航空会社の旅客収入が前年比55%減になると予測するIATAのジュニアック事務総長(資料写真)=19年6月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 IATAは見通し修正の理由として、国内線の厳しい制限措置が3カ月続くことや、国際線の制限措置は当初の3カ月間が過ぎた後も続くこと、アフリカや中南米を含む世界中で影響が拡大するとの指標を新たに反映したと説明している。

 今年1年間の旅客数も前年比で48%減少する見込み。旅客数と相関を示す世界のGDP(国内総生産)の減少に加え、特に国際線で7月以降も厳しい渡航制限が続く可能性があるためとしている。

 アレクサンドル・ド・ジュニアック事務総長兼CEO(最高経営責任者)は、「航空産業の見通しは日に日に暗くなっている。いくつかの政府は救済措置を強化しているが、状況は依然として危機的だ」とし、財政支援や融資、税負担の軽減など具体的な支援を講じるよう訴えかけた。

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