エアライン, 企業 — 2020年3月31日 19:58 JST

ANA便の経路検索、地上交通と統合 「空港アクセスナビ」、MaaS活用

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 全日本空輸(ANA/NH)は、航空便の運航情報と鉄道やバスなどの地上交通を、同時に案内する「空港アクセスナビ」を3月26日に開始した。航空や鉄道、バス、タクシーなどマイカー以外の異なる交通手段を1つの移動手段として捉える概念「MaaS(マース:Mobility as a Service)」を活用し、各種交通機関と連携することで、「出発地から搭乗まで」と「降機から最終目的地まで」の交通手段を一気に提供する。

ANAが開始した「空港アクセスナビ」(同サイトから)

 空港アクセスナビは、航空便の運航情報とターミナルや搭乗口、保安検査場などの情報を経路検索に統合。スマートフォンのアプリやウェブサイトで提供する。従来のルート検索は、出発時間やターミナルを利用者自身で確認し検索する必要があったが、空港アクセスナビの導入により、予約便の情報を自動に反映することで、最適なルート検索が可能になる。

 対象となるのはANAが運航するの国内・国際線で、国内線はコードシェア(共同運航)便でも提供する。国際線のコードシェア便は対象外で、海外空港の空港アクセス検索はできない。

 今後は地上交通との連携を強化。4月1日からは上野と成田空港を結ぶ京成スカイライナーとの連携を開始し、空港までのアクセスの予約・決済も可能になる。

関連リンク
空港アクセスナビ(全日本空輸)

MaaS
空港・駅の車いす利用、アプリで一括手配 ANAと京急、横須賀市、横国がユニバーサルMaaS連携(20年2月8日)
自動運転タクシーで深夜早朝の人手不足対応 ZMPなど7社、都内でMaaS実証実験(20年1月21日)
ANA、B777-9準備室とMaaS推進部新設 組織改編と管理職人事、19年7月1日付(19年6月26日)

  • 共有する:
  • Facebook
  • Twitter
  • Print This Post
キーワード: