エアバス, エアライン, 機体, 空港 — 2019年12月16日 13:16 JST

フィンエアー、札幌-ヘルシンキ就航 17年ぶり欧州路線

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 フィンエアー(FIN/AY)は現地時間12月15日、ヘルシンキ-札幌線を就航した。週2往復運航で、夏ダイヤ期間も通年運航する。札幌と欧州を結ぶ路線は17年ぶりとなる。16日午前には、初便が札幌へ到着した。

札幌に着陸するフィンエアーのヘルシンキ発AY65便初便=19年12月16日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 運航日はヘルシンキ発が木曜と日曜、札幌発が月曜と金曜。運航スケジュールは、札幌行きAY65便がヘルシンキを午後5時5分に出発して、翌日午前9時5分に着く。ヘルシンキ行きAY66便は午前11時35分に札幌を出発し、午後2時10分に到着する。機材はエアバスA330-300型機(2クラス263席:ビジネス45席、エコノミー218席)を使用する。

就航セレモニーで利便性をアピールするフィンエアーのトゥルティアイネン副社長=19年12月16日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 札幌発の初便が出発した新千歳空港69番ゲート前で開催した就航セレモニーで、フィンエアーのミッコ・トゥルティアイネン グローバルセールス担当副社長は「札幌から9時間ちょっとで欧州まで行ける」と利便性をアピール。北海道は欧州の人々にとっても魅力的だとした上で、「冬はスキー、夏はアウトドアを楽しめる」と通年運航もピーアールした。

 初便には、北欧のデザインブランド「マリメッコ」と提携した特別塗装のA330(登録記号OH-LTO)を投入。初便となったヘルシンキ発AY65便は196人(うち幼児2人)が搭乗し、定刻よりも18分早い午前8時47分に札幌へ到着した。札幌発初便のAY66便は、定刻どおりの午前11時35分に出発し、163人(うち幼児0人)が利用した。

 フィンエアーの日本路線は、札幌線の就航により5路線となった。2020年3月の夏ダイヤからは羽田にも乗り入れ、夏期運航の福岡線を含め6路線に増える。

 札幌への欧州路線は、KLMオランダ航空(KLM/KL)のアムステルダム線以来、17年10カ月ぶりとなる。

 KLMは1997年10月29日から2002年1月31日まで、札幌を経由して名古屋(現・県営名古屋空港)へ乗り入れていた。当初は週2往復を、ボーイング747-400型機で運航。2001年3月28日からは週4往復に増便し、マクドネル・ダグラス(現ボーイング)MD-11型機に機材を変更していた。

札幌に着陸し駐機場へ向かうフィンエアーのヘルシンキ発AY65便初便=19年12月16日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

テープカットで就航を祝うフィンエアーのトゥルティアイネン副社長(左から2人目)ら=19年12月16日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

フィンエアーの札幌発AY66便初便への搭乗を待つ利用客=19年12月16日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

ヘルシンキへ向け離陸するフィンエアーの札幌発AY66便初便=19年12月16日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

ヘルシンキへ向け離陸するフィンエアーの札幌発AY66便初便=19年12月16日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

運航スケジュール
AY65 ヘルシンキ(17:05)→札幌(翌日09:05)運航日:木日
AY66 札幌(11:35)→ヘルシンキ(14:10)運航日:月金

関連リンク
フィンエアー

フィンエアー、札幌通年運航へ 12月就航、夏も週2往復(19年11月19日)
フィンエアー、羽田-ヘルシンキ20年3月就航 成田は継続(19年10月8日)
フィンエアー、札幌へ欧州スキー客期待 12月から季節運航(19年2月5日)
フィンエアー、札幌12月就航 A330で週2往復(19年1月15日)
フィンエアー、日本就航35周年 支社長「まだまだ駆け出し」(18年4月24日)