エアライン — 2019年12月2日 20:19 JST

ZIPAIR、180億円に増資 JALが全額出資

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 2020年5月就航を目指す中長距離LCCのZIPAIR(ジップエア)は12月2日、親会社の日本航空(JAL/JL、9201)を引受先とする増資を実施し、1日付で手続きを完了したと発表した。増資後も株主構成は変わらず、JALが全額出資する。

増資を実施したZIPAIR=19年10月27日 PHOTO: Tatsuyuki TAYAMA/Aviation Wire

 増資は今年4月に続いて2回目で、今回の増資額は130億円。増資前は資本金と資本準備金が25億円ずつの合わせて50億円だったが、増資後はそれぞれ90億円となり計180億円になった。

 ZIPAIRは増資目的について、運航開始や販売を始める準備などに充て、安定した成長につなげると説明している。

 ZIPAIRは成田空港第1ターミナルを拠点とし、当初の機材はJALからリース導入するボーイング787-8型機が2機。2020年5月14日に1路線目の成田-バンコク(スワンナプーム)線を、7月1日にソウル(仁川)線を開設する計画を進めている。早ければ2021年にも米西海岸への乗り入れを目指す。

 787-8の座席数は290席で、JALの同型機と比べて約1.5倍となり、1機目はJALの導入2号機(登録記号JA822J)、2機目は導入初号機(JA825J)を使用する。1年に2機ずつ増やし、就航2年で黒字化を目指す。

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ZIPAIR Tokyo
日本航空

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