エアライン — 2019年9月27日 18:25 JST

ジェットスター、機長2人飲酒で4便欠航 当該便ら10便遅延、2300人に影響

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 ジェットスター・ジャパン(JJP/GK)は9月27日、関西発の国内線2便に乗務予定だった機長2人から規定値を超えるアルコールを検知したと発表した。当該の機長2人は別のパイロットにそれぞれ交代し、当該便は約1時間遅れで関空を出発した。このほか後続便で遅延や欠航が発生し、約2300人に影響が出た。

—記事の概要—
男性機長2人で日本酒8合
最大3時間4分遅延

男性機長2人で日本酒8合

機長の飲酒により関空発2便の出発が遅延したジェットスター・ジャパン(資料写真)=PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 機長を交代したのは、定刻午前7時40分に出発予定の成田行きGK200便と、定刻午前8時25分に出発予定の札幌行きGK153便の関空発の2便。GK200便には50代の男性機長が、GK153便には30代の男性機長が乗務予定だった。

 ジェットスターの社内規定によると、許容のアルコール濃度は呼気1リットルあたり0.00ミリグラム。2人の機長は出発1時間前に関空のオフィスに出社し、アルコール検査を受けた。成田行きGK200便に乗務予定だった50代の男性機長は午前6時40分に出社し、0.14ミリグラムが検出された。札幌行きGK153便に乗務予定だった30代の男性機長は午前7時25分に出社し、0.19ミリが検出された。

 2人は顔見知りで、前日の26日午後5時30分に関空近くの飲食店に入店し、飲み始めた。50代機長はビール中ジョッキを1杯、30代機長は焼酎ロックを1杯、それぞれ飲んだ。その後、店を出る午後8時ごろまでに2人で日本酒を合計8合飲んだ。その後、2人はホテルにチェックインし、ホテルでは飲酒していないという。

 当該の機長2人は乗務を外れ、現在は社内の聞き取り調査を受けている。

最大3時間4分遅延

 2人が乗務予定だった2便は、それぞれ別のパイロットに交代して運航した。成田行きGK200便は167人が搭乗し、定刻より1時間遅れの午前8時40分に関空を出発。札幌行きGK153便は141人が搭乗し、定刻より1時間3分遅れの午前9時28分に出発した。

 これらの影響により欠航と遅延が発生。欠航は4便で、午前8時55分に関空を出発予定の那覇行きGK351便と、午前9時25分に関空を出発予定の高知行きGK471便のほか、それぞれの折り返し便に影響が出た。

 遅延は当該2便を含む計10便で、出発が最大3時間4分遅れた。

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ジェットスター・ジャパン

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